兵庫県知事選でも影響力増すSNS 識者「若年層へアプローチ成功」

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関口佳代子 東郷隆
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 17日に投開票された兵庫県知事選は、前職の斎藤元彦氏(47)が、ネットの後押しを得て当選を確実にした。

 「X(旧ツイッター)で情報収集すると、おねだりの一部を相手側が否定していた。斎藤さんは悪くないと思うようになった」。斎藤氏の演説を聞いた大学生(22)は、こう語った。

 問題の始まりは、3月に元西播磨県民局長(7月に死亡)が、斎藤氏のパワハラ贈答品受け取りなどの疑惑を匿名で内部告発したことだった。

 県議会86人の全会一致で不信任決議が可決され、斎藤氏は自動失職し、再び立候補する道を選んだ。

 斎藤氏の陣営では演説の動画や街頭活動の予定はSNSで積極的に投稿。改革を続けたいという訴えに共感した人たちの支援の輪が広がった。

 選挙でSNSや動画の投稿が注目されるケースは、これまでもあった。

 7月の東京都知事選。3選を…

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この記事を書いた人
東郷隆
東京社会部|国土交通省担当
専門・関心分野
建設、防災、政治とカネ、平和
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    牧原出
    (東京大学先端科学技術研究センター教授)
    2024年11月18日10時28分 投稿
    【視点】

    今回の兵庫県知事選挙は、知事という絶大な権力を持つはずの人物が職員の40%からパワハラを目撃され、議会から全議員の賛成で不信任となったというほど、信頼を失ったという原点が忘れられていることをまず考えなければなりません。これは知事に決定的に人

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    秦正樹
    (大阪経済大学情報社会学部准教授 )
    2024年11月18日12時54分 投稿
    【視点】

    この記事そのものも,専門家による「(パワハラ疑惑などに端を発した出直し選で)主な争点は知事の資質や人間性だったが、SNSによって『斎藤氏個人VS県議会』という劇場型の分かりやすい構図が作り出された」というコメントも,そんな簡単に「SNS効果

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