ふるさと納税活用の大学応援プロジェクト 長久手市が募集
愛知県長久手市は、ふるさと納税を活用し、市内にある4大学を支援する「ながくて4U応援プロジェクト」を立ち上げた。第1弾として12月31日まで、愛知医科大学への寄付を募っている。
今年9月、長久手市は「大学等連携事業補助金」を創設し、プロジェクトを立ち上げた。ふるさと納税を活用し、応援したい大学などを指定して支援する。
狙いは何か。事業を担う市観光商工課の担当者は「学生から選ばれるまちづくりをめざし、大学の魅力が向上すれば学生も増えてまちも活気づく」と語る。
今回エントリーした愛知医科大によると、先進医療に取り組むため、毎年のように医療機器の更新が必要だ。また、実習病院として学生に質の高い教育を提供する最先端の医療環境を整えるほか、多様な医療人の育成や研究の推進、救急医の養成などが不可欠という。
目標額は12月31日までに1億円。同大は、寄付金の使い道として、地域医療を担う医療人の育成▽治療法のない難病などの治療開発研究の推進▽超高度なリハビリテーション医療の充実などに充てる方針。
ふるさと納税の市からの返礼品はないが、これまでの同病院への寄付額とふるさと納税を合わせた累計が100万円以上になった場合、病院独自のお礼として「半日人間ドック」が受けられる。
市によると、目標額の達成にかかわらず、市が事務費を差し引いて最大7割を大学の補助金に充てる。申し込みと問い合わせは、愛知医科大学の資金・出納室(0561・63・1062)へ。