「昭和百年」で記念事業 豊後高田で実行委発足

貞松慎二郎
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 昭和元年から数えて来年は100年となるのに向けて、観光スポット「昭和の町」がある大分県豊後高田市で11日、官民でつくる「昭和百年記念事業実行委員会」が発足した。年間を通して様々なイベントで観光客を呼び込み、市の活性化につなげたい考えだ。

 豊後高田商工会議所で初会合があり、約20人が出席。市商店街連合会会長の金岡次男さん(73)が実行委員会の会長に選ばれた。

 承認された事業計画によると、4月29日の「昭和の日」を挟むゴールデンウィークに第1弾として、昭和の町展示館のリニューアルオープンなどを予定。8月ごろに夏祭りとして昭和にはやった懐かしのゲーム大会や手持ち花火大会、9~11月ごろに月光仮面ウルトラマンなど昭和を代表するヒーローが集まるトークイベントや記念講演会を開く。

 また通年企画として、2001年に誕生した「昭和の町」を子どもたちに分かりやすく伝え、PRに活用するための漫画「昭和の町誕生物語」を制作する。

 昭和の町にある「駄菓子屋の夢博物館」の小宮裕宣館長(76)は「昭和百年の意味合いを真正面から捉え『昭和とはこういう時代だったんだ』と振り返る、まじめな企画をやってみては」と提案。「昭和の古い写真を募って展示しては」という意見も出た。

 金岡さんは「若い人たちの意見も聞きながら盛り上げたい」と話した。

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この記事を書いた人
貞松慎二郎
中津支局|主に大分県北部を担当
専門・関心分野
民俗芸能、伝統文化、風習