拡大する写真・図版インタビューに答える東京大学先端科学技術研究センター准教授の小泉悠さん

 国際通信の99%を占める海底ケーブルについては近年、切断や盗聴による安全保障上のリスクが指摘され始めた。軍事と通信インフラに関する著作を持つ東京大学先端科学技術研究センター准教授の小泉悠さんに、海底ケーブルをめぐるリスクととるべき対策を聞きました。

 ――近年、日本政府による海底ケーブルへの認識も徐々に変わってきました。ケーブルの陸揚げ局の通信機器から中国製を事実上排除しています。このような対応をどうみますか。

 「しかるべきだと私は思います。人情の脆弱(ぜいじゃく)性でもなんでも、徹底的に利用して情報を取ってこようとするのが、諜報(ちょうほう)の世界の人間の習性です。基本的にインテリジェンス、情報保護に関して性善説は通用しない」

 「私がもしも中国の人民解放軍…

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