【写真まとめ】世界の12月 シリア解放、韓国混乱、航空機事故も

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 韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が3日夜、国民向けの緊急談話を出して「非常戒厳」を宣布しました。非常戒厳は1987年の民主化以降では初めてです。国会を守ろうとかけつけた市民らと警察官や兵士がもみ合いになりました。国会は4日未明に解除要求決議案を可決。非常戒厳は約6時間で解除されました。国会はその後、尹氏に対する弾劾(だんがい)訴追案が14日に可決。尹氏に対しては、内乱罪の疑いでも捜査が始まりました。韓国の政治混乱はしばらく続きそうです。

 10年以上にわたって内戦が続いてきたシリアで、反体制派が8日、首都ダマスカスを制圧し、アサド政権の打倒を宣言しました。アサド大統領と家族はロシアに脱出しました。

 13日、朝日新聞の記者がシリアに入ると、アサド親子の2代にわたる独裁体制から「解放」された人々は喜びに満ちていました。しかし、抑圧の象徴だった秘密収容所などを訪れると、拷問の形跡などが今も生々しく残っていました。アサド前政権の治安機関が拘束した市民は数万人規模にのぼり、多くは消息が途絶えたままです。反体制派による暫定政権は、市民の拘束や拷問、殺害に関与した者を裁く「特別法廷」を設置する方針を示しています。

 ノルウェー・オスロで10日夜(日本時間)、核廃絶を訴えてきた日本原水爆被害者団体協議会日本被団協)にノーベル平和賞が授与されました。

 ドイツ東部マクデブルクで20日夜、にぎわうクリスマスマーケットに車が突っ込み、地元当局によると、幼い子どもを含む5人が死亡、200人以上が負傷しました。サウジアラビア出身の医師の男(50)が殺人容疑などで拘束されました。捜査当局幹部らは、男はサウジからの亡命者に対するドイツ政府の対応に不満を抱いていたと明らかにしました。当局は刑事責任能力の有無を含め、慎重に捜査を進めています。

 韓国南西部・全羅南道の務安(ムアン)(ムアン)国際空港で29日午前9時すぎ、済州航空の旅客機が着陸に失敗して炎上しました。消防当局は、乗客・乗員181人のうち179人が死亡し、2人を救助したと明らかにしました。旅客機はバンコクから務安空港に向かっていたといいます。

 12月の国際ニュースを写真で振り返ります

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