一色清の「このニュースって何?」

柏崎刈羽原発に核燃料を搬入 → 原発や新幹線で県が反対するのはなぜ?

2024.04.19

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一色 清
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日々のニュースの中に「学び」のきっかけがあります。新聞を読みながら、テレビを見ながら、食卓やリビングでどう話しかけたら、わが子の知的好奇心にスイッチが入るでしょうか。ジャーナリストの一色清さんが毎週、保護者にヒントを教えます。(写真は、東京電力新潟本社が入るビルに向けて「柏崎刈羽原発再稼働ストップ!」「7号機に核燃料を入れるな」と書いた紙などを示す県民有志ら=2024年4月15日、新潟市中央区、井上充昌撮影)

東京電力ホールディングスは4月15日、新潟県にある柏崎刈羽原発7号機の原子炉に核燃料を入れる「燃料装荷(そうか)」を始めました。2011年の東日本大震災による東京電力福島第一原発事故のあと、柏崎刈羽原発は止まったままになっています。

燃料装荷は再稼働に向けた準備のひとつですが、再稼働の目途(めど)は立っていません。再稼働に必要な地元の同意が得られていないためです。新潟県の花角英世知事は、原発事故が起こった時の避難道路の整備ができていないことなどを理由に再稼働を認める段階にないとしています。その背景として、県民が依然として再稼働に消極的なことがあるとみられます。

県民はなぜ消極的なのでしょうか。おおもとの原因は、新潟県民のほとんどが東京電力の電気を使っていないことにあるとわたしは思います。

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