日々のニュースの中に「学び」のきっかけがあります。新聞を読みながら、テレビを見ながら、食卓やリビングでどう話しかけたら、わが子の知的好奇心にスイッチが入るでしょうか。ジャーナリストの一色清さんが毎週、保護者にヒントを教えます。（写真は、自民党の衆院3補選全敗などに関して、取材に応じる岸田文雄首相＝2024年4月30日午前9時41分、首相官邸、岩下毅撮影）
衆議院の三つの補欠選挙が4月28日、投開票されました。政権与党である自民党は、候補者を立てた島根1区で敗れました。東京15区と長崎3区では候補者を立てることができなかったため、3選挙区すべてで敗れたことになります。当選したのは、3選挙区とも野党第1党の立憲民主党の候補者でした。
自民党には今、政治資金を裏金にしていた問題などで強い逆風が吹いています。今の衆議院議員の任期満了は2025年10月30日なので、それまでには全衆議院議員を決める総選挙（衆議院議員選挙）が必ずあります。
ただ、24年9月には総理大臣（首相）を決めることになる自民党総裁選があります。支持率が低下して総裁選で再選されそうにない岸田文雄首相はその前に一か八かで衆議院を解散して総選挙をするかもしれません。あるいは、総裁選で選ばれた新首相が直後の支持率の高いうちに総選挙をしようとするかもしれません。そう遠くないうちに総選挙がおこなわれる可能性は十分にあるわけです。
