学習と健康・成長
完治まで1年? プールでうつる厄介な水イボに注意!
2024.06.07

小さな子どもの身体にできることの多い「水イボ」。プールでの感染が多く、肌の露出が増えるこの時期は皮膚科を受診する患者さんの数が多いようです。完治まで1年以上かかることもあるという水イボができてしまったら、どんなケアが必要なのでしょうか。子どもの皮膚疾患に詳しい巣鴨千石皮ふ科院長の小西真絢医師に聞きました。(写真は、足にできた水イボ=同院提供)
(こにし・まあや)巣鴨千石皮ふ科(東京都豊島区)院長。2003年杏林大医学部医学科卒業後、東京医科歯科大皮膚科、土浦協同病院皮膚科、都立墨東病院皮膚科、川口工業総合病院皮膚科などを経て、現職。日本皮膚科学会認定専門医。専門はアトピー性皮膚炎などで、多数のメディアで皮膚疾患に関連する情報発信も行う。
感染力が高く、広がりやすい
――「水イボ」にかかるとどのような症状が表れますか。
皮膚に2~5ミリほどの白くて光沢のあるプツプツが現れます。イボの真ん中が少しくぼんでいるのが特徴です。できはじめは見えないくらい小さなイボですが、大きくなると1センチほどになります。通常、痛みやかゆみはありません。
――水イボの原因は何ですか。
水イボの正式名称である「伝染性軟属腫」というウイルスが原因です。水イボに直接触れた部分の傷や毛穴から感染します。水イボがつぶれると中から白いカサカサしたものが出てくるのですが、この中にウイルスがいます。感染力が高く、最初は1~2個だったイボが他の部位に広がったり、数十個単位で増えていったりします。
――身体のどのような場所にできることが多いですか。
どこにでもできます。できやすい場所としては、ひざや腕の関節のようにかゆくなりやすい部分や、陰部のような皮膚がこすれる部分です。プールのビート板から感染し、わきの下に現れることも多いです。
