子どもが大きく成長する夏
夏休み「旅育」のススメ 子どもと一緒に計画、年齢に応じた役割や目標を設定して自己肯定感UP
2024.07.18

夏休みの家族旅行にひと工夫加えて、「子どもが育つ旅」にしてみませんか。「旅育」を提唱する、旅行ジャーナリストの村田和子さんに聞きました。まずは子どもと一緒に計画や準備を進め、年齢に応じた役割や目標を設定すれば、自己肯定感を育むことにもつながるといいます。(写真は村田さん提供)
(むらた・かずこ)1969年生まれ。リクルートマネジメント勤務を経て、2001年から旅行ジャーナリストとして活動。10年6月には子連れ旅行で47都道府県を制覇した。13年から、旅を通じて子どもの生きる力を育む「旅育メソッド」を提唱し、子育て媒体やWEBなどで旅育のヒントやおすすめスポットを紹介している。著書に「家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ 旅育BOOK」(日本実業出版社)がある。
親子で「旅仲間」になる
――「旅育」を提唱されています。旅をすることで、子どものどんな力を育むことができますか。
ひとことで言うと「生きる力」です。旅をすることで、世界はこんなに広いんだと知り、ほんとうの意味での多様性を理解することにつながります。
子どもたちが生きていくうえで、いろんな壁にぶつかったり、自分は少数派だと心細く感じることがあるかもしれません。そんなとき、いまの自分がいる場所とはまったく違う世界があることを知っていれば、きっと前を向くエネルギーになるはず。それは自己肯定感を高めることにつながります。