(22日、卓球・ジャパントップ12女子)

 中国であった国際大会から帰国して1週間足らず。十分に眠れず、疲れもたまる中、伊藤美誠が同じ19歳の早田ひなと平野美宇に快勝し、2019年を締めくくった。「1点を取るのが苦しかったが、今日できることは出し切った」

 安定した力が出せるのは、世界屈指の技術の引き出しがあるからだ。サーブを放つ位置やタイミングを1球ごとに微妙にずらすなど、うまさが光る。決勝の平野戦も、相手得意のラリー戦に持ち込まれても「しのいで点が取れた」。第4ゲームを17―15で奪うと、流れに乗った。

 来年の東京五輪では、初のシングルス代表を確実にし、団体ではエースの活躍が期待される。「無敗の女をめざしたい」