【就職ランキング】金融業界に強い、大学の特徴は? やはり強い「同窓会組織」

2024/01/09

■就職に役立つ大学選び

経済を支える金融業界は、新卒の就職先として根強い人気があります。そのぶん内定を勝ち取るのも困難です。そんな金融業界に多くの卒業生を送り出している大学の顔ぶれと、その理由を探ります。(写真は慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス。慶応義塾大学提供)

金融業界は信用が重視される

大学通信の「2022年 著名400社 業種別実就職率ランキング 金融編(36社)」によれば、1位は一橋大学、2位は慶応義塾大学で、3位以下に学習院大学、早稲田大学、同志社大学、青山学院大学などが続いています。

大学通信 情報調査・編集部の井沢秀部長は、金融業界に強い大学の特徴について、「伝統があり、卒業生が金融業界に多く就職している大学」と話します。

「金融業界は信用が重視されるため、卒業生が業界内で活躍していることが大きなカギを握ります。また、金融業界をはじめ各業界に多くの卒業生が輩出している大学は、同窓会組織が在学生の就職を手厚くサポートしていることも特徴です。ランキング1位の一橋大学は『如水会』、2位の慶応義塾大学は『三田会』、3位の学習院大学は『桜友会』という同窓会組織があり、就職対策や面接の練習などのサポートを行っています」(井沢部長)

「2022年 著名400社 業種別実就職率ランキング 金融編(36社)」(大学通信『大学探しランキングブック2023』から引用)

表の見方

◆実就職率は、卒業生数から大学院進学者数を引いた数のうち、金融業界に就職した学生数の比率。

◆表は各大学発表による2022年の就職状況。アンケートに回答のあった558大学のデータをもとにランキングを作成(2022年10月末日現在)。

◆同率で順位が異なるのは、小数第2位以下の差による。卒業生数100人未満の大学はランキングから除いた。

◆著名400社とは、日経平均株価指数の採用銘柄に加え、会社規模や知名度、大学生の人気企業ランキングなどを参考に選定した。

「人見知りしないこと」が実は大切 

慶応義塾大学の卒業生のIさんが金融業界へ就職するために意識したのは、自分の経験と、業界で必要とされる能力をうまくマッチングさせることでした。

「金融業界は、入社してから営業に配属されることが多く、人見知りしない、誰とでも仲良くなれることが大切だろうと思いました。私は大学在学中に、オンラインで海外大学の授業を履修していましたが、対面で実際に会わなくてもオンラインで仲のいい友だちができました。就活では、この経験をもとに、言語を超えて多くの学生と仲良くなれたことをアピールしました」

Iさんは証券会社に総合職で入社し、現在は法人営業を中心に業務を行っています。

「上司から『この企業に行ってみて』と言われて、飛び込み営業をすることもあります。初めてお会いする法人のお客さまに、『新しい取引先を探していませんか』『決算書の改善をご希望ですか』などと売り込みます。証券会社なので最終的には資産運用のお手伝いが目的ですが、債券を買ってもらうにもまずはお客さまの財務状況に余裕があることが前提条件なので、そういった部分から提案をしています」

慶応SFCでは、数多くの個性的な授業が展開されています(写真=慶応義塾大学提供)

Iさんは、大学での学びが現在の営業の仕事に役立っていると言います。

「『改革とイノベーション』という、社会で改革を起こす際に必要な世界観を学ぶ授業があったのですが、この授業で聞いた事例が、経営者の方々との会話のきっかけになることがよくあります。また、金融とは関係がないのですが、私はアイヌ民族の言語や文化を学ぶ授業をとっていて、お客さまに『大学でアイヌ語を学んでいました』と言うと会話のきっかけになります。正直に言うとアイヌ語はあまり覚えていないのですが(苦笑)、大学の特徴的な授業がお客さまと打ち解けるポイントになっているのは間違いありません」

また、Iさんは「慶応の卒業生でよかったと思うことは、三田会の会合に出席できることです。新しい経営者の方と会ったり、そのご縁が取引につながったりすることがあります」と言います。

金融業界というと、数字や論理的思考力を求められるイメージがありますが、初対面の相手ともすぐに打ち解けられる対人スキルや幅広い教養、そして先輩・後輩の信頼関係が重要なカギを握っているようです。

(文=朝日新聞「Thinkキャンパス」編集部)

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