こんにちは!本記事では、メルマガの効果測定をする際に役立つ情報や考え方をご紹介します。

メールマーケターが必ず知っておきたい指標や、メルマガ配信の目的ごとに見るべき指標、そしてBenchmark Emailでの確認方法などを見ていきましょう。

メルマガ配信で必ず知っておきたい指標と改善ポイント

まずはメールマーケターが知っておきたい4つの指標について、指標の意味や計算方法、その数値から読み取れることや改善方法をご紹介します。

①開封率

開封率とは、「メルマガが開封された割合」のことです。送信したメールの件数のうち、何人が開封したかの割合を示しています。一般的な平均は15〜20%と言われていますが、開封率は業種やメルマガのテーマによって様々です。

■Benchmark Emailのユーザーの平均値
23.13%

■計算方法
(開封した人数➗送信したメール件数)×100(%)
*Benchmark Emailのレポート上での表現

■開封率から読み取れること
・件名のトピックに関心があるか
・メルマガのコンテンツが、長期的に読者の期待に応えられているか
・配信時間や頻度は適切か
・配信先のリストは良質か

改善するためのPOINT

・件名に入れるキーワードを工夫する
・送信元名は読者に認知されている名称にする
・配信時間や頻度を見直す
・配信先のリストに古いアドレスや長期間未開封のアドレスがないかチェックする

 

件名や送信元名で迷った時は、A/Bテストを行ってみるのもおすすめです。

関連記事:
開封率が上がる件名とは?『ザ・コピーライティング』から学ぶ見出し作成ルール
メルマガを配信する時間と曜日の”正解”は?読者の行動時間と調査データから仮説を立てよう

開封率アップについて解説した動画はこちら:
【メルマガ開封率①】自社業界の平均開封率を知っていますか?
【メルマガ開封率②】開封されやすい件名・差出人名とは?
【メルマガ開封率③】A/Bテストで開封率アップを目指そう!

②クリックスルー率(反応率)

クリックスルー率とは、「メールを開封した読者のうち、本文内のリンクをクリックした人の割合」のことです。

■Benchmark Emailのユーザーの平均値
非公開

■計算方法
(クリックした受信者数➗開封されたメール件数)×100(%)
*Benchmark Emailのレポート上での表現

■クリックスルー率から読み取れること
・読者の気になるコンテンツを配信できたか
・読みやすいメールのデザインになっていたか
・件名の内容とコンテンツが合っていたか

改善するためのPOINT

・メールのコンテンツが読者のニーズと合っているか見直す
・メールのデザインや構成を見直す
・CTAの言葉選び、デザイン、設置場所を工夫する
・件名のトピックとメールの内容を合わせる
・配信時間や頻度を見直す

 

関連記事:メルマガデザイン初心者でも90点レベルのHTMLメールを作れる6つの思考
関連記事:メルマガでクリック率を高めるための7つのヒント!CTAを設置した効果的なメールの作成方法

③配信停止率

配信停止率は、「読者の受信ボックスに到達したメールの件数のうち、メルマガの登録を解除された件数の割合」です。

■Benchmark Emailのユーザーの平均値
0.19%

■計算方法
(そのメールから配信停止した読者数➗到達したメール件数)×100(%)
*Benchmark Emailのレポート上での表現

■配信停止率から読み取れること
・読者のニーズに合ったメルマガを配信できているか
・配信頻度が適切か
・配信先のリストは良質か

改善するためのPOINT

・メールのコンテンツが読者のニーズと合っているか見直す
・配信時間や頻度が適切か見直す
・配信リストの集め方を見直す

 

関連記事:メルマガの頻度は月に何回がいいの?他社平均と最適なペースの見つけかたは?

④エラー率

エラー率は、「読者の受信箱に届かなかったメルマガの割合」のことです。

■Benchmark Emailのユーザーの平均値
4.65%

*日本ユーザーの平均値
1.78%

■計算方法
(受信サーバーに弾かれたメール件数➗送信したメール件数)×100(%)
*Benchmark Emailのレポート上での表現

■配信停止率から読み取れること
・配信先のリストは良質か
・受信サーバーや受信ボックスへの到達率

改善するためのPOINT

・エラーアドレスの管理を行う*
・ドメイン認証設定を行う

*Benchmark Emailではエラーアドレスを自動で管理しているため、ユーザー様側で行っていただく作業は特にありません。

関連記事:これでばっちり、メールセキュリティー三銃士 ~メールの到達率を上げるSPF、DKIM、DMARC~
関連記事:自社ドメインの信頼性を守るために、メーリングリストは初めての配信前にチェックしよう!

また、2023年2月より、GmailおよびYahoo!メール宛に配信を行う場合はドメイン認証設定などの対応が求められています。詳細は以下の記事をご覧ください。

関連記事:GmailとYahooメールの新しい迷惑メール判定ポリシーとメール配信者が行うべき対応について

目的ごとの見るべき指標

次に、メルマガ配信の目的ごとにチェックすべき指標を確認しましょう。

ここで大切なのは、「メルマガ配信の目的や目標が定まっているか」です。まだ自社のメルマガ配信の目的が曖昧な方は、ここで一度「何のために配信しているのか」を考えてみましょう。

関連記事:読者に何をしてほしいのか書き出そう

目的を明確にできたら、効果測定で見るべき指標について考えます。
メルマガの目的に応じた指標の例はこちらです。

効果8

また、「開封率」はどんな目的でもチェックをして損はない指標です。
読者の気になるテーマや件名のメルマガを配信できたかが一目でわかるので、ぜひ毎回確認してみてください。

Benchmark Emailのメールレポートで計測できる範囲

自社が見るべき指標がわかったところで、レポートで計測できる範囲について解説します。

詳細は「メルマガの効果測定でGA4を導入するメリット」で解説をしていますが、Benchmark Emailで計測ができる範囲は、読者がメールを受信してから、メール内のリンクをクリックするところまでです。

効果1_1クリック後の読者の行動については、別のツールを利用して分析をします。
分析可能な指標の例はこちらです。

効果1_2

Benchmark Emailでは、開封率、クリック率、配信停止率、エラー率を計測しています。
その先の数値は別のツールで確認しましょう。おすすめツールのGoogleアナリティクスについては以下記事でご紹介しています。

関連記事:GA4(Googleアナリティクス)でメルマガの効果測定をしよう【初〜中級編】

Benchmark Emailでの確認方法

前章で見た、Benchmark Emailのメールレポートで確認できる4つの指標「開封率」「クリック率」「配信停止率」「エラー率」について、実際の確認方法をご紹介します。

①開封率

ログイン後、左のメニューより「レポート>メールレポート」をクリックしてください。メールのレポート一覧が出てきますので、チェックをしたいメール名をクリックします。

効果2

開封率は、レポートの最初の画面に出てくるこのような円グラフで確認が可能です。

効果3

②クリックスルー率(反応率)

クリックスルー率は、レポートの「クリック分析」より確認が可能です。

効果4

また、「クリック分析」ではクリックスルー率だけでなく、メール内のどのURLが何パーセントクリックされたのかがわかる「クリックマップ」という機能もあります。

効果5

どのリンクが最もクリックされたかを簡単に分析することができるので、ぜひチェックをしてみてください。

③配信停止率

配信停止率は、メールレポートの中にある「反応状況」より確認可能です。

効果6

④エラー率

エラー率は開封率と同じで、レポート内の円グラフで確認できます。

効果7

HTMLメールレポートの仕組み

最後に、メールレポートのしくみをご説明します。

メール配信システムから送られるメールには、見えないくらい小さい、または透明な計測用画像(tracking pixel)が埋め込まれていて、その計測用画像が表示されることで開封と見なされる仕組みになっています。

またクリック数を測るために、Benchmark Emailではメール内のリンクをトラッキングURLに自動変換して配信しています。メール内のリンクをクリックした読者は、一瞬、計測用のトラッキングURLを経由して、その後でリンク先として指定したウェブサイトへ着地するようになっています。

これは「メールごとに」「設置したリンク箇所ごとに」「受信者ごとに」固有のトラッキングURLが発行されるため、各トラッキングURLへのアクセスを計測することで「誰が、いつ、どのリンクをクリックしたか」がわかるようになっているのです。

こうした効果測定ができるのはHTMLメールの特長です。

関連記事:テキストメールとHTMLメールの違いとは?メルマガにはどちらが向いているの?

まとめ

効果測定はメールマーケティングで成果を出すために重要なステップの一つです。
今回ご紹介した指標は、メールレポート上で確認できるようにしておきましょう。

また、各指標を改善するためのポイントもお伝えしましたので、今後のメルマガ配信でぜひ活用してみてください。

*本記事は、2021年3月に公開した記事をアップデートしたものです。

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著者情報:

by 山本 百合子