熱帯雨林や世界最大のバリアリーフをはじめ、砂漠や雪山など、オーストラリアの自然の恵みは驚くほどの多様性を誇っており、それだけに旅行体験や宿泊先の選択肢も多岐にわたります。
この記事では、ギリシャの島を思わせる小さな塔が付いた邸宅や見事な近代建築、バイロンベイの典型的なビーチハウスなど、オーストラリアで最も思い出に残る別荘6軒をご紹介します。
ザ ポール ハウス(The Pole House)は、フェアヘブンビーチの40m上に浮かぶように建っている、グレート・オーシャン・ロードのランドマークです。玄関へと続く通路に立つと、家が重力に逆らってアート作品のように紺碧の海に突き出しているかのように見えます。この別荘は、1978年に建築家フランク・ディクソン氏によって建設されたのち、海の眺望をより際立たせるために2014年に再建されたものです。
リニューアルされたこのユニークな車椅子対応の住宅は、洗練されたモダンなインテリアや床から天井までの窓、周りを取り囲むバルコニーが特徴です。春や夏の休暇なら、朝日を浴びながらバルコニーでコーヒーを味わったり、夕暮れ時に海で泳いだりして過ごしましょう。また、秋や冬に訪れて荒々しい海の景色を眺めたり、暖炉を利用して楽しむのもいいでしょう。
バイロン岬とビーチの両方にほど近い、絶好のロケーションにあるケープ ビーチ ハウス(Cape Beach House)は、海と町の中心部から徒歩わずか数分です。かつてはのんびりしていたバイロンベイの町も、今ではサーフィンを楽しめる人気の行楽地になっています。さわやかな潮風で目を覚まし、ビーチハウスの焼きたてモーニングマフィンに舌鼓を打ったら、30分ほど先のバイロン岬灯台へと気分爽快なハイキングを楽しみましょう。
明るく落ち着いた雰囲気のモダンなインテリアは、サーフィンやハイキングで一日を過ごした後にリラックスするのに最適です。静かに日光浴を楽しんだり、海から離れて一息つきたい時は、緑に囲まれて落ち着いた雰囲気の屋外プールとデッキでくつろぎ、まるでオアシスを独り占めしているような気分に浸りましょう。
オーシャン ファーム(Ocean Farm)はまるで人里離れた楽園のようです。この宿泊施設の最大のセールスポイントは、なんといっても素晴らしい立地にあります。海に向かってなだらかな起伏を見せる緑の丘にゴムの木が生い茂る、ニューサウスウェールズ州の太平洋沿岸でも特に美しい場所に位置しています。
そして、人目を引くインフィニティ・プールとサンデッキが、その魅力を最大限に高めています。また、室内も素晴らしい景観を際立たせる作りとなっており、ベッドルームでは完全格納可能なガラスのドアを開くと、寝転がりながら海の眺めを一望することができます。
水上に建つメゾン デュ ラック(Maison du Lac)は、オーストラリアで最も景色が素晴らしく、ワインの生産が盛んな地域のひとつであるマーガレットリバーの美しい自然を堪能できる一軒家です。日の出や夕日、星空を眺めるにはまさにうってつけで、湖面に映る月明りをプライベートバルコニーから静かに見つめるのも良いでしょう。
近くにある数多くのトレイルでハイキングやサイクリングをしたり、カヤックやカヌーに挑戦できる機会もあります。また、地元のワイナリーを見学した後に、この湖上の家の暖炉のそばで読書を楽しむのもおすすめです。
ザ ルーゼン レジデンス(The Roozen Residence)は、ビーチ好きの人にとって夢のような場所です。マーガレットリバー沿岸部の絶好のロケーションに位置し、すぐ北には温暖なターコイズブルーの波と白い砂浜で知られるグナラバップという人気の高いサーフィンの町があります。
別荘自体も素晴らしく、広々として洗練されたモダンな内装で、広いウッドデッキから海と砂浜のパノラマの景色を一望できます。
オーストラリアで地中海の雰囲気を味わうなら、サンシャインビーチにあるミコノス(Mykonos)がおすすめです。ギリシャの島の伝統的な家屋のデザインを取り入れた別荘で、重厚な木製のドアやピンクのブーゲンビリアの花の影が揺れる白壁は、まるでアテネからフェリーで到着したばかりのような気分にしてくれます。
鋳鉄製の階段を上り、小さな塔がある屋上に出ると、海の景色を楽しめるサンテラスやバーベキュー設備があります。また、ヤシの木と美しい花々に囲まれたスイミングプールも魅力のひとつです。