2009年04月01日
企業情報

株式会社ファミリーマート代表取締役社長上田準二から
176名の定時新入社員へのメッセージ
2009年度入社式祝辞より抜粋(4月1日開催)

 ファミリーマートの門をくぐった176名の親愛なる新入社員の皆さん、今まで元気に生きてきましたか?元気に生きてきた人もそうでない人も本日は入社おめでとうございます。会社を代表して心からお祝い申し上げます。学生生活を終えて社会人として「とにかく頑張るぞ」というような皆さんの気持ち、緊張感が伝わってきます。

■百年に一度の経済危機は過去の成功体験が通用しない。だからこそ皆さんに期待する。
 さて、最近は良い話しがないですね。おそらく就職活動も大変だったことでしょう。皆さん、このような非常に厳しく、悪い暗い世の中で「ついていない」と、思っていませんか。そうではありません。就職戦線が厳しくなるのは来年からです。この暗い経済環境は、一年間は続くでしょう。従って来年の就職戦線はみんな厳しい。
 あなた方は一番良い時に入りました。おまけに百年に一度の経済危機。百年に一度ということは、百年間誰も経験したことがない事態が起きています。過去の成功体験がまったく通用しない。私たちも経験していない。皆さんが、これから新しくファミリーマートの中で新風を吹き込み、企業の文化を変え、そして新たなファミリーマートを作っていくことを、まっさらな皆さんに本当に期待しています。

■ファミリーマートの若手社員はみんな生き生き頑張っている。
 ところで最近、今の20代は、「嫌なことは避けて通る」、「与えられて育ってきたから命令をしないと動けない」、「上昇志向がない」、「ライバルと戦って自分はもっともっとステップアップしていくのだという気があまりない」、「つまらないと言ってすぐ会社をやめていく」等々、悪い話ばかり聞きますが、ファミリーマートでは、3年前に入社した人、2年前、そして去年入社した人、そんな20代はいませんね。みんな生き生き頑張っています。

■これからは天動説ではなく、自ら感じて、気付き、動く地動説に。
 社会人になったら考え方を変えなければなりません。今までは天動説の世界で生きていたようなものです。私も学生時代そうでした。全部自分を中心に世の中がまわっている。ところが社会は、自ら感じて、気付き、動かなければ周りは動いてくれない世界です。そして少なくとも3年位は入った会社で自分を磨いて成長し、力を尽くす、これをせずに「つまらない」と言って途中で放り出して他へ行ってもおそらく同じです。他に行ってもつまらない、好きなことができない、ということで挫折してしまいます。
 そのためぜひ3年間は、どんな壁にぶちあたっても、どんなにつまらないと思うようなことでも、どんなに厳しいことでも、自らぶつかって乗り越えるようにつとめてほしい。百年に一度のこの時代に入ってきた皆さんなのだから、ファミリーマートの10年後、20年後は皆さんがファミリーマートを引っ張っていっていて、2009年度の入社年次の諸君はやはり出来が違うな、みんな質が良いな、とまわりに言わせることを期待しています。

■「ファミリーマートらしさ推進活動」に参加し、オープンなコミュニケーションを。
 さて、ファミリーマートの会社の話をしましょう。昨日で私は全国の加盟店向けの政策発表会を終了しました。7000店を超える規模ですから、おそらく1万人近い人が参加しました。みんな、元気が良いんですよ。
 ここで彼らが一番中心になって行っているのが、「ファミリーマートらしさ推進活動」です。加盟店が生き生きと、明るく、楽しく、自分の店が他チェーンに比べてお客さまにどうしたら選ばれるのか、自分の店の売上・利益がどうしたら上がるのか、店舗のスタッフとはどうコミュニケーションをとるべきか、などとそれぞれが切磋琢磨しています。
 ファミリーマートは大手チェーンでは唯一2年半にわたって既存店の売上・客数が伸び続けています。これはもちろん商品力や店舗オペレーションなど色々ありますが、やはり原点は「ファミリーマートらしさ推進活動」です。
 「ファミリーマートらしさ推進活動」というのは、私が命令してやらせている運動ではありません。ある時に若手社員、中堅社員が自らの意志で「会社をもっと良くするためにはどうすべきか」、「ファミリーマートらしさとは何か」を考えて実行していくことから始まった活動です。私が社長就任の時から言っていることは、「21世紀に勝ち残る企業はボトムアップとトップダウンがみずみずしく流れる企業が勝ち残る」ということです。従って皆さんも研修が終わったら色々な部署に配属され、まだまだ一年ぐらいは覚えることがせいいっぱいでしょうけれども、心配することはありません。「らしさ推進活動」の輪の中に入って、自分だったらこう思う、上司の指示に対して提案していってほしいと思います。どんどん、どんどん、オープンなコミュニケーションをとっていけば、皆さんの成長も早いはずです。

■「元気・勇気・夢」で苦しい時を乗り越えよう。
 これからのファミリーマートでの生活は、山あり谷ありでしょう。その時に皆さんに思い出してもらいたいのが、私の口癖ですが、「元気・勇気・夢」という言葉です。これらは人から与えられるものではありません。自ら「元気」を出して物ごとに取り組めば、1ヶ月かかってもできなかったことが1週間でもできる、そして「勇気」を持って真正面からことにあたれば1週間かかっていたことが1日でできる。その繰り返しが「夢」に繋がる。「元気・勇気・夢」を覚えておいてくださいね。私もこれを実践しています。毎日楽しい日ばかりが続くわけではありません。どちらかというと、苦しい時の方が多いかもしれません。しかしながら、この「元気・勇気・夢」を唱えると不思議と翌日には、その気になっている。したがって、皆さん、念仏のごとく3回唱えてみてください。そうすると多少の苦しいことがあっても乗り越えられる。ただし、早朝と寝る前にはあまり大きな声でやらないように。
 ファミリーマートにおける皆さんの将来を大いに期待しております。本日はおめでとうございました。
以上

ニュースリリース2009年

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