『iモードスタイル 8月号』(ソフトバンクパブリッシング刊)で、「FOMA N700i スタイルプラス コンテスト」の選考結果が発表された。同誌主催でN700iに似合う着せ替えパネルのデザインを募集し、優秀作品に賞を与えるというもの。
発表に先立ち、都内で開催された審査会の様子をリポートしよう。
審査にあたったのは6人。ファッションから神学に至るまで幅広い分野で近代批評を行う山田五郎氏、バッグ&オブジェ作家の当房優子氏、ジオラマ制作者・プラモデラーの金子辰也氏、全米美容業界4大大会のタイトルホルダーであるネイルアーティストの松下美智子氏、NECデザインの倉本仁氏、iモードスタイル編集長の坂部光俊氏といった顔ぶれ。
応募作品は多様。和風のもの、洋風のもの、少女趣味のもの、メカニックなもの……と各ジャンルの作品が寄せられた。中にはデザインだけでは飽き足らず、着せ替えジャケットを自作して、送付してくる応募者もいた。
審査員は作品を見ながら、口々に感想を述べ合う。「もっとこうしたらいい」と話すうち、とっぴなデザインが提案されることもしばしばだった。ビーズをデザインに取り込んだ応募作品を見て「そのビーズがジャケットの中でコロコロ動いたらいい」というのもその1つ。
「玉がガラス板の中に封入されていて、盤面全体を傾けながら玉を転がして進むおもちゃがありましたよね? あんな着せ替えパネルがあっても面白いんじゃないかな」
アリの巣をデザインしたパネルに、「本物のアリを入れたらいいんじゃないか」という声も。
「アリのえさにもなる素材からできた、アリの巣づくり観察キットというものがある。アリがこのキットを掘り進んでいく様子が、透明なパネルの向こうから観察できるわけだ」
これの携帯パネル版ができたら面白い、と会場では盛り上がっていた。
応募の中で、ひときわ審査員の目をひいたのが「scarab」と名づけられた作品。実物を自作して送付してきたパターンだが、その精巧なつくりには誰もが舌をまいた。
「色を塗り重ねているし、技術的にも高いものがある」(ジオラマ・プラモデル専門の金子氏)。これは素人じゃないな、と苦笑する審査員もちらほら。
山田五郎氏は、皆の思いを代弁してこうコメントする。「これはズルイ。しょうがないよ。少年野球に、大リーガーが混じっていたようなものだもの」。結果的に、同作品は入賞を果たすことになる。
結果の詳細は、iモードスタイル 8月号にて確認できる。
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