脳神経外科学講座
講座・分野紹介
人体の中でも脳には未知の部分が多く残されています。21世紀は脳の時代ともいわれており、新たな治療法の開発も進むことが期待されます。当講座では、最新の機器を用いた研究や診療を進めるとともに、新しい時代の脳神経外科医の育成に力を注いでいます。
主な研究内容
(1)脳血管障害に対するPET, SPECTを用いた脳循環代謝、脳内レセプターの研究
(2)脳血管障害に対する超高磁場MRIを用いた脳循環代謝、脳温測定の研究
(3)脳血管障害のELIZAを用いた病態研究
(4)脳腫瘍に対する超高磁場MRIを用いた診断と手術方法の向上を目指した研究
(5)脳腫瘍に対する分子生物学的ならびに遺伝子研究
(6)脳血管の基礎的分子生物学研究
上記の研究はStroke, Radiology, Journal of Neurosurgeryなどの国際的な一流英文学術誌に300編以上掲載されています。特に大学院生の学位論文はすべて英文学術誌に掲載されており、大学院の卒業翌年度には欧米での国際学会や日本国内の主要学会で発表することを全員で達成できております。
研究(1) 左内頚動脈狭窄症のPET代表例
A;病側での脳血流量低下 B;酸素摂取率の亢進
C;脳酸素代謝量の温存
学生へのメッセージ
脳卒中は未だ東北地方では風土病のように多く、東北地方で医療に携われば必ず脳卒中の患者さんと接する機会が有ります。脳外科は岩手県における脳卒中医療の「要」の診療科です。当講座は伝統的に脳循環・代謝に関する基礎研究、血管外科の技術に関する研究が盛んであり、世界的にもトップレベルと自負しています。