花王株式会社(社長・長谷部佳宏)とライオン株式会社(社長・掬川正純)は、消費者庁が主催する「令和3年度消費者志向経営優良事例表彰」において、新設された『選考委員長表彰』を受賞しました。消費者志向優良事例表彰は、消費者志向経営の推進を図ることを目的として、消費者志向経営に取り組むことを自ら宣言し、宣言に基づいて事業者が行なっている優れた取り組みを表彰するものです。2022年3月9日に日経ホール(東京都千代田区)にて表彰式が執り行なわれました。
消費者庁は、消費者志向経営とは「『消費者』と『共創・協働』して『社会価値』を向上させる経営」と定義しています。今年度新設された『選考委員長表彰』は、複数事業者による消費者を向いた特定の領域での秀でた協働取り組みを表彰するものです。
今回の受賞は、使用済みつめかえパックの回収と再生を行なう「リサイクリエーション」に関し、競合同士である両社が「資源循環型社会の実現」という社会課題の解決のために消費者の行動変容を促すべく協業して取り組みを進めており、分別回収品を用いて水平リサイクルを可能とする技術開発を行なう等、具体的な活動を行なっていることが評価されたものです。
・花王 長谷部佳宏社長
ひとりの研究員の「使ったら捨てる。このあたりまえを変えたい。」という志に社内の仲間が集まり、自治体そして生活者にも活動が広がってきました。さらにこの活動の同志になっていただいたライオン様に敬意を表すとともに、今後も技術開発と活動の幅を広げ、資源循環型社会の実現に向けて邁進していきます。
・ライオン 掬川正純社長
本取り組みは、生活者の行動変容を通じた資源循環型社会の実現をめざすものです。そのための障害となるさまざまな課題解決には今回のような同業企業、流通、そして消費者のみなさんとの協働が有効です。この協働取り組みをさらに発展させ、これからも、サステナブルな社会実現に向けた活動に努めてまいります。
花王とライオンは、競合関係にありますが「プラスチック包装容器の高度な資源循環」という共通の社会課題に協働して取り組んでいます。消費者に寄り添いながら、業界の垣根を越えて流通や行政との取り組みに繋げるなど、サプライチェーン構築へ向けた協働に発展させてまいります。
両社は今後も消費者志向経営を推進し、持続可能な社会実現への貢献を果たしてまいります。
代表者:
代表取締役 社長執行役員 長谷部佳宏
所在地:
東京都中央区日本橋茅場町一丁目14番10号
設立:
1940年5月21日(創業:1887年6月19日)
売上高(連結):
1兆4,188億円(2021年12月期)
従業員数(連結):
33,507名(2021年12月31日現在)
事業内容:
「ハイジ―ン&リビングケア」「ヘルス&ビューティケア」「ライフケア」「化粧品」のコンシューマープロダクツ事業、産業界のニーズに対応した「ケミカル」事業
代表者:
代表取締役 社長執行役員 掬川正純
所在地:
東京都墨田区本所一丁目3番7号
設立:
1918年9月(創業:1891年10月30日)
売上高(連結):
3,662億円(2021年12月期)
従業員数(連結):
7,584名(2021年12月31日現在)
事業内容:
ハミガキ、ハブラシ、石けん、洗剤、ヘアケア・スキンケア製品、クッキング用品、薬品等の製造販売、海外現地会社への輸出
※社外への発表資料を原文のまま掲載しています。