2017年09月29日
東日本大震災で被災した地域の生物を調査・モニタリングする「東日本グリーン復興モニタリングプロジェクト」(主催:認定NPO法人アースウォッチ・ジャパン)が5月末からスタートし、計10人の花王グループ社員が参加しました。
このプロジェクトでは、東日本大震災で津波の被害を受けた地域の生態系の変化を調べるため、東北大学の教授を中心として、市民や複数の企業から集まったボランティアがチームになってモニタリング調査を行ないます。被災前のデータ等と比較することで、津波がどれほどの影響を及ぼしたか、また日々環境が変化していく中で生態系がどのように回復しているかを記録しています。この調査で得られたデータは、被災地域の生態系や希少種の保全、環境に配慮した復興計画等のために役立てられます。
調査地になっている干潟の周辺では防潮堤等の建設も進んでおり、調査で得られたデータが生態系保全のために活用されるとのことで、参加した社員からは、「場所を少し変えただけで、干潟の様子が一変し、そこで生活している生物の様子や種類も変わるのに感心しました。また何年後かに参加してどう変化したか確認してみたいと感じました。」「人と生態系のバランスの難しさについて改めて気づかされました。工事や土地開発の現場にも小さないきものがたくさん住んでいて、人が生態系に大きな影響を及ぼしているということを忘れないようにしたいです」などの感想が寄せられました。