出版社内容情報
全国の不動産関係者、デベロッパー社員必読。積水ハウス、アパグループ…不動産のプロがコロッと騙された複雑で巧妙すぎるその手口
内容説明
積水ハウスが50億円を超えるカネを騙し取られた「五反田海喜館事件」は不動産業界だけでなく日本中を騒然とさせた。事件は氷山の一角にすぎず、近年の土地バブル再来で地面師たちの動きが活発化している。プロですら騙されるのだから、素人などひとたまりもない。詐欺集団の複雑で巧妙な手口を明かす。
目次
第1章 「積水ハウス」事件
第2章 頂点に立つ男
第3章 新橋「白骨死体」地主の謎
第4章 台湾華僑になりすました「富ヶ谷事件」
第5章 アパホテル「溜池駐車場」事件の怪
第6章 なりすまし不在の世田谷事件
第7章 荒れはてた「五〇〇坪邸宅」のニセ老人
著者等紹介
森功[モリイサオ]
1961年、福岡県生まれ。ノンフィクション作家。岡山大学文学部卒業後、伊勢新聞社、「週刊新潮」編集部などを経て、2003年に独立。2008年、2009年に2年連続で「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞」を受賞。2018年には『悪だくみ「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』で大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
d2bookdd
34
地面師のルポ。1件1件が、信じられないうちに、次々と事例が続き、信じられない気持ちに。自分が、騙されることは無さそうだけど、騙すことを生業にする人がいるのも事実と認識した。2024/12/06
kei-zu
34
ネトフリでドラマ「地面師たち」を鑑賞し終えたので本書を手に取る。お目当ては、同ドラマの元ネタとなった積水ハウスを相手にした詐欺事件。現実はドラマほど段取りは良くないようで、それでもドタバタの中でだまされてしまう人間心理が恐ろしい。2024/09/14
やな
33
ちょっと理解できない部分が多く、モヤモヤしながら読了。しかし、とてつもない大金をせしめとる詐欺集団が存在し、逮捕されてもなかなか起訴されない現実は、理解した。2024/12/07
yunyon
26
ドラマ見てたから、なんとなく流れが分かったけれど、頭の中はトヨエツとピエール瀧でいっぱい。そして小池栄子… 戦後の混乱期から始まって、東京の一等地を舞台に暗躍してきた詐欺師集団、簡単な事ほど、慎重に考えて人を見たら泥棒と思えは、やっぱり先人の知恵だったのかしらって。2024/12/20
そうにゃん
26
おもしろい、好物の読み物。不動産に関わる人は必読。欲を言うならもう一段深い闇の部分を探って欲しかった。表向き清掃員として働いている「なりすまし役の手配師」などもっと知りたかった。連ドラ化希望。2023/01/27