米南部の車突入でテロ捜査 15人死亡、IS関与の可能性
【ワシントン=飛田臨太郎】米南部ルイジアナ州ニューオーリンズで1日未明(日本時間同日夕)に15人が死亡した事件を巡り、連邦捜査局(FBI)がテロ行為として捜査を始めた。事件で使われたトラックのなかに、過激派組織「イスラム国」(IS)の旗が見つかった。
トラックが繁華街で群衆に突っ込み、少なくとも15人が死亡、数十人が負傷した。現場付近では新年を祝うイベントが開催されていた。運転していた男は意図的に突っ込み、その後、発砲した。警官と銃撃戦になり、男は死亡した。
FBIによると、男は南部テキサス州在住の米国人、シャムスディン・ジャバール容疑者(42)。米メディアによると陸軍に所属したことがあり、2009年にはアフガニスタンに派遣された。
トラックの中には爆発物の疑いがある装置も積まれていた。FBIは容疑者が単独で犯行に及んだ可能性は低いとみて、協力した人物の捜査を進めている。
バイデン大統領は容疑者がISに感化され、殺人への意欲を示唆する動画を犯行前にSNSに投稿していたと説明した。
バイデン氏は「いかなる暴力も正当化できない」と非難する声明も発表した。トランプ次期米大統領はSNSに「トランプ(次期)政権はニューオーリンズを全面的に支援する」と書き込んだ。
バイデン氏は西部ネバダ州ラスベガスのトランプ氏の一族が経営するホテル前で1日に起きた爆発事件との関連性について、当局が捜査していると明らかにした。
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