県広報みやざき |
チョウザメは、うろこが蝶の形をしていること、尾ビレの形がサメに似ていることから「チョウザメ」という名前が付けられましたが、いわゆるサメの仲間ではありません。恐竜が誕生する前に地球上に出現し、当時とほぼ同じ形のまま現在でも生き続ける古代魚です。 チョウザメの卵は世界三大珍味の一つであるキャビアとして知られており、世界中の食通の垂涎の的となっています。 |
昭和58年に国の研究機関からチョウザメを譲り受け、県の水産試験場小林分場に持ち込まれたことが本県におけるチョウザメ研究の始まりです。以来研究を重ね、チョウザメの稚魚を作る技術、魚肉に含まれる機能性成分の分析、宮崎独自のキャビアの製造技術など、生産から利用に至るまでの技術を確立しました。 現在、県が培った技術は県内養殖事業者に普及し、県内のチョウザメ飼育尾数が日本一になるなど、着実に「日本一のチョウザメ産地」としての地位を築こうとしています。 |
このような中、平成25年度の冬から、いよいよ「宮崎産キャビア」の販売がスタートします。 前述のとおり、キャビアは高級食材として知られていますが、宮崎産キャビアはさらに本県独自の技術を駆使し、高品質な宮崎ブランドを目指しています。 |
キャビアの印象が強いチョウザメですが、肉のおいしさも魅力の一つです。チョウザメは、ヨーロッパでは「ロイヤルフィッシュ」と呼ばれ、高級食材として珍重されています。中でも県内で力を入れて養殖しているシロチョウザメの魚肉は、透明感と光沢があるきれいな身としっかりとした歯ごたえが特徴で、県内外の一流シェフからは、部位によってフグ、カンパチ、ヒラメ、アンコウ、スッポンに似たさまざまな味と食感が楽しめる食材として高い評価を得ています。
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