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澤田瞳子氏、初の幕末群像劇「孤城 春たり」が11月29日に発売!




直木賞作家・澤田瞳子氏初の幕末群像劇『孤城 春たり』11月29日(金)発売!

<『孤城 春たり』内容紹介>

借財10万両から蓄財10万両へーー。
わずか7年で財政を立て直した備中松山藩の改革!

備中松山藩(現・岡山県高梁市)にて藩校・有終館の学頭(校長)を務めるかたわら私塾「牛麓舎」を開き、弟子たちの指導に当たっていた陽明学者・山田方谷(やまだほうこく)は、借財10万両を抱える藩の財政を司る元締役とその補佐役である吟味役の兼務を命じられる。
倹約令、殖産興業、藩札刷新などの改革により、備中松山藩はわずか7年で借財を返済、さらに10万両の蓄財を作るまでになった。
だが幕末の激動の波は地方の小藩にも押し寄せる。尊皇攘夷の声が高まるなか、藩主・板倉勝静(いたくらかつきよ)が老中筆頭だったことから、朝敵として備中松山藩に追討令が出され……。
時代の波に揉まれながら懸命に生きる人びとを描いた、直木賞作家初の幕末群像劇。

【著者コメント】
幕末を書くのは今回初めて。倒幕派、佐幕派といった対比関係でとらえられがちな時代だが、その間に挟まれた数多の人々がいた。彼らが激動の時代をどう泳ぎ渡っていこうとしたのか、山田方谷を含めた当時の備中松山藩を切り取ることで描けると考えた。激しく変化する時代の中でもがいた、ごく普通に暮らしていた人々の姿をご覧いただきたい。――澤田瞳子

【著者プロフィール】

撮影/富本真之

澤田瞳子(さわだ・とうこ)
1977年京都府生まれ。同志社大学文学部文化史学専攻卒業、同大学院博士前期課程修了。2011年、デビュー作『孤鷹の天』で第17回中山義秀文学賞を受賞。13年『満つる月の如し 仏師・定朝』で本屋が選ぶ時代小説大賞2012ならびに第32回新田次郎文学賞、16年『若冲』で第9回親鸞賞、20年『駆け入りの寺』で第14回舟橋聖一文学賞、21年『星落ちて、なお』で第165回直木賞受賞。主な著書に『ふたり女房』『師走の扶持』『火定』『落花』『恋ふらむ鳥は』『月ぞ流るる』『のち更に咲く』『赫夜』、エッセイ『京都はんなり暮し』『天神さんが晴れなら』などがある。

【書誌情報】

タイトル:孤城 春たり(こじょう はるたり)
著者:澤田瞳子(さわだとうこ)
定価:2,420円(税込)
判型:四六判上製
ページ数:480ページ
発売:2024年11月29日(金)
ISBN:978-4-19-865901-1
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