性の科学
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早漏に悩む29歳男性 パートナーから「早い」と不満を言われてクリニックへ…持続時間を延ばせた意外な治療薬
自分や相手の想定よりも早く射精してしまう早漏に悩む人は少なくないといいます。改善させたいと考えている場合、どのような治療をするのでしょうか。
交際は順調だったが
29歳の会社員の男性Aさんには、付き合っている女性のパートナーがいます。今年2月には一緒に住み始め、週1回程度、性生活をしています。交際は順調ですが、毎回、すぐに射精してしまい、パートナーから「早いよね」と不満を漏らされていたといいます。
「10歳代の頃から気にしていたのですが、パートナーに指摘されて何とかしなければと思いました」
「感覚が鈍くなるのでは」と考えて分厚いコンドームを使うなどしましたが、満足のいく結果は得られませんでした。自分で出してから行為に臨んだこともありましたが、「気持ちが高まりませんでした」。
「する」も「しない」もプレッシャー
本格的に治療をしたいと考えたAさんは今年2月、受診した医療機関で処方された薬を飲むことにしました。性行為をする2、3時間前に服用すると、持続時間を延ばせるというものです。
しかし、「薬を飲むと、パートナーから『きょうはするんだ』と思われたり、飲まない日は『やる気がないんだ』とがっかりされたり。あからさますぎて嫌でした」と振り返ります。
ほかの治療法はないものかと考えて今年3月、「プライベートケアクリニック東京」東京院(東京・日本橋)を受診。そこで「パロキセチン」という薬を処方されました。うつ病の治療に使われている薬です。
Aさんはこの薬を10ミリ・グラム、夕食後に飲むことにしました。毎日飲むことで以前のようなプレッシャーはなくなり、効果も実感しているといいます。「以前は(持続時間が)1分だとすると、7分以上に延びた気がします。パートナーへの引け目もなくなりました」と言います。
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