高齢世帯の住宅耐震化 費用負担軽減へ 新たな支援策 国交省

1年前の能登半島地震では住宅の倒壊が相次ぎ、特に高齢世帯の住宅耐震化の遅れが全国的な課題として指摘されました。こうした中、国土交通省は、耐震化の費用負担を軽減するため、リバースモーゲージと呼ばれる融資への新たな支援策を始めます。

リバースモーゲージは、住宅や土地を担保に融資を受け、生前は利子を支払い、亡くなったあとに売却して一括返済する制度で、将来、資産としては残せないものの、融資が受けやすくなる特徴があります。

高齢世帯の住宅耐震化の遅れが課題となる中、国土交通省は、住宅金融支援機構が手がけるリバースモーゲージを耐震化の費用を確保する手段にしようと、毎月の利子の支払いの負担を軽減する新たな支援策を始めます。

60歳以上は利子の支払いのうち3分の2を国が補助し、70歳以上は全額を国が補助します。

2025年度から順次、協力が得られた金融機関から受け付けを始めるということです。

国土交通省では、この新たな支援策とは別に、住宅の耐震改修費用の一部を補助する制度も設けていて、支援の選択肢を増やすことで、住宅の耐震化を促したいとしています。