2025年 01月 07日
霧 |
正午になっても、靄が晴れない日。
遠くが霞んで地平線が見えない。
煙のような靄。
家の煙突からゆっくり立ち上ってはなびくのは、煙ではなくて温気なのか。
靄が蜘蛛の巣のようにあたり一面を覆って、境界線を消している。
この世も天国もつないだように。
乾燥している土地だから、霧がかかると珍しい。
夕方になってニュースを台所にいながらなんとはなしに聴いていたら、北米のあちこちで物騒な”ガス”がたちこめていると言っていた。
ヒトを含め、かつて命あった精霊のすべてが降りてきたかのような景色だと眺めていたのに。
父のことを陰口した投稿を気にしていたわたしに、
”そんなこと言ったか、すまんな、そんなつもりはなかった、しっかりせんか”
と笑ってくれた気がした。
父の命日に。
by ymomen
| 2025-01-07 01:48
| アメリカの季節 冬
|
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Comments(4)
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ricabando at 2025-01-07 08:47
本当に。。
お父様はそうやって笑っているでしょう。
大人でも、男でも、親でも、時には弱音がほろりと溢れてしまうこともあるでしょう。
私も父のことを思うと。。
母をこき下ろす言動が絶えなかった人ですが、
それは。。離婚したくても、家付き娘であった母の元を去るには、毎晩の暖かな晩酌のひと時をひとり住まいのアパート暮らしと引き換えにできなかったであろう、その悔しさからであっただろうと、この年齢になって理解出来ます。
私達子供達が家を出てからは、お互いに慈しみ合う日々だったと母から、聴いています。
人生にはその時々、色んなステージが在るものだと思います。
お父様はそうやって笑っているでしょう。
大人でも、男でも、親でも、時には弱音がほろりと溢れてしまうこともあるでしょう。
私も父のことを思うと。。
母をこき下ろす言動が絶えなかった人ですが、
それは。。離婚したくても、家付き娘であった母の元を去るには、毎晩の暖かな晩酌のひと時をひとり住まいのアパート暮らしと引き換えにできなかったであろう、その悔しさからであっただろうと、この年齢になって理解出来ます。
私達子供達が家を出てからは、お互いに慈しみ合う日々だったと母から、聴いています。
人生にはその時々、色んなステージが在るものだと思います。
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Ziggyus at 2025-01-07 10:41
momenさん、私もricabandoさんと同じくお父様はお空で笑っておられるような気がします。
この写真のお父様はお正月のお写真なのでしょうか? 着物を着てらっしゃって、ちょっと昔の詩人か作家さんみたいな雰囲気ですね。よく考えると私は父が着物を着た姿を一度も見た覚えがありません。
この写真のお父様はお正月のお写真なのでしょうか? 着物を着てらっしゃって、ちょっと昔の詩人か作家さんみたいな雰囲気ですね。よく考えると私は父が着物を着た姿を一度も見た覚えがありません。
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ymomen at 2025-01-08 02:06
りかさん
ご両親にもそんなときがおありでしたか。
こどもは見ているものですよね。
わたしたちの結婚もいまに至っていることが不思議なくらいまったくの他人になっていたこともありました。
ドラマで殺しあうほどだったふたりが後にごく親密になるのを観ると、ありえないと思うのに、自らが体験しているのもおかしいです。
両親は引退してからはいくらか関係が緩和しました。
こどもとってのいちばんの願いは両親仲良く暮らしていてくれること、とわたしは思います。
父母が仲良くあちらで暮らしていますように。
ご両親にもそんなときがおありでしたか。
こどもは見ているものですよね。
わたしたちの結婚もいまに至っていることが不思議なくらいまったくの他人になっていたこともありました。
ドラマで殺しあうほどだったふたりが後にごく親密になるのを観ると、ありえないと思うのに、自らが体験しているのもおかしいです。
両親は引退してからはいくらか関係が緩和しました。
こどもとってのいちばんの願いは両親仲良く暮らしていてくれること、とわたしは思います。
父母が仲良くあちらで暮らしていますように。
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ymomen at 2025-01-08 02:08