雨漏りの原因を探るために屋根裏に入ったときのことです。
この建物は鉄骨なので、とても入りやすかったのですが、天井から屋根裏に入るために、最初に鉄骨に手を置いたときに感じたのが「温かい」ということでした。木造の建物の屋根裏に入るときは、真夏でも特に何も感じませんが、鉄骨は完全に気温よりも高い温度でした。
屋根にくっついている鉄骨ならまだしも、天井を吊っている鉄骨まで温かくて、おそらく50度くらいはあるはず。
鉄は熱を伝えやすい。
理由は鉄骨の熱伝導率にあります。鉄は木よりも熱を伝えやすい素材なので、屋根で温められた鉄骨から接続部を経由して、屋根裏の鉄骨全てに熱が伝わるということ。へー、そーなんだーで終われば良いのですが、問題はここから。天井に触れている鉄骨まで温かいということは、その熱が天井に伝わり、室内まで届いているということになります。つまり室内が暑くなる。
鉄骨の建物は室内温度が上がりやすい。
鉄骨で造られた他のハウスメーカーの屋根裏にも上ったことがありますが、ここまで温かさを感じたことがなかったので、全ての鉄骨の建物が同じだとは言えませんが、鉄骨の建物というのは、夏の室内温度が上がりやすいかもしれないということです。