2016年3月1日(火)、スウェーデンのバンドWintergatanが自身のYouTubeチャンネルにて公開したのは、2,000個もの小さな鉄球を使用した楽器「Marble Machine」。
14カ月もの歳月を費やし、メンバーのマーティン・モリンさんによって制作された木製の楽器は、3,000の部品から成り立っており、内部にはビブラフォン(鉄琴)やベースギター、バスドラム&スネアドラムなどの楽器が装備されています。
【「鉄球」が楽器のキモ】
ビー玉や小さな玉を転がすおもちゃのことを「マーブルマシン」と呼びますが、モリンさんによる「Marble Machine」は、まさにこの特性を取り入れた楽器。
【人力でハンドルを回しレバーを下すと……】
4脚のマシンには大きな歯車やネジのようなもの、鉄琴やハンドルがむき出しでついていて、そのビジュアルはさながらスチームパンクの世界。モリンさんが右手にあるハンドルに手をかけ回した瞬間、歯車が回り鉄球が移動を始めます。
たっぷりとハンドルを回し、上部にあるレバーを下したその瞬間、鳴りだしたのは鉄琴の音。オルゴールが優しく奏でているようなメロディーが流れます。
【次々楽器が加わってゆく!】
その後、演奏を進めるごとにドラムやベース、スネアやハイハットなどが連動し始め、ついには数人が一斉に演奏しているかのような音色に!
よく見ると、ベースは鉄球が弦に当たることで音が鳴っている様子。また、弦を手で押さえて音階を付けたり、音の長さに変化を加えておりまして、どうやら自動演奏だけでなく自分の手で演奏することもできるようです。
【ミキサーも付いてるううう】
ミキサーらしきものも付いているので、音量の調節も可能。アナログ仕様の中にハイテク要素を盛り込んだ「Marble Machine」の演奏動画は、3月5日(土)時点で再生回数712万回を達成しています。
【制作過程も要チェキです☆】
なおWintergatan公式サイトおよび、YouTubeチャンネルには制作過程をとらえた映像も公開されているので、こちらもぜひチェックを。
それにしてもこのような楽器を自ら作り上げるとは……そのアツすぎる情熱にため息が出ちゃうわ。こういう人を、天才と呼ぶのね、きっと。
参照元:YouTube / Wintergatan [1]、[2]、Wintergatan、Wintergatan / Music
執筆=田端あんじ (c)Pouch
▼音色も見た目も、美しいです
▼制作過程。これを作ろうと思ったことがスゴイよ!
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