現代美術の展覧会に行くと、日常的に使用するものや目にするもの、たとえば空き缶がただそこにポンと置いてあるだけ、というようなアート作品を目にすることもしばしば。
もちろん作者にとって意図はあるのでしょうが、パッと見ただけではアートなのかなんなのかわからない。言い換えれば、アートでなくともアートに見えてしまう場合もあるわけで。
【美術館の床にメガネを置いてみた】
ツイッターユーザーであるteejayさんとgalaxyさん、17歳の少年2人が米サンフランシスコ近代美術館(SFMOMA)で決行したのは、まさにこの現象を利用したイタズラ。
彼らが行ったことといえば、美術館の床にメガネを置いただけ。
【みんながみんな、アート作品だと思い込んでる!】
しかしteejayさんがツイッターへ投稿したショットから判断するに、来場者たちはこれを、アート作品と判断してしまったよう。じっと見入ったり、一眼レフで写真を撮ったりと、なかなかいい反応を示してくれました。
なおgalaxyさんによれば、メガネが置かれた時間は、ほんの10分ほどだったみたいよ。
【気持ちはわかる】
なんといっても場所が美術館なのでそう思ってしまうのは、無理もないこと。
ですが改めて感じるのは、人の思い込みのスゴさ、そして恐ろしさ……。きっと記者(私)もこの場所に居合わせたら、疑うことなく “アート作品” ととらえてしまうんだろうなぁ。
2016年5月28日14時(日本時間)の時点で、リツイート数58,000超え、「いいね」の数62,000超えと、大人気のこちらのツイート。ほんの些細なイタズラではあるものの、一方で、大変興味深い “実験” ともいえますね。
参照元:Twitter / teejay、Twitter / galaxy
執筆=田端あんじ (c)Pouch
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