中庭のオレンジ
少し奇妙で不思議な感覚のショート・ストーリーが21話収められたステキな本です。
短編のタイトルだけ見ても、
「どんなお話だろう~!?」
って想像力を膨らませてくれますね☆ミ
『中庭のオレンジ』
『オオカミの先生』
『五番目のホリー』
『アンドリューの個人天気予報』
『ジョー・バンセン』
『眠りの果ての〈兄弟の都〉』
『眼鏡の二人』
『盤上遊戯』
『ミミズクの手紙』
『カウント・シープ#5391』
『フランカと三つの黒い箱』
『オレンジの実る庭』
『ジャレ』
『水色のリボン』
『花を運ぶ舟』
『ナポレオン・ツリーと千の声』
『マリアの小さな歌』
『神さまの妹』
『合奏』
『常夜灯が好きな天使の話』
『オレンジ・スピリッツの作り方』
著者は、装幀も手掛けていらっしゃるそうで、カバーのオレンジの木や、短編のタイトルに添えられたイラストが、いぶし銀のように味わい深く、本当にオレンジの香りが漂ってくるような気さえします。
1話あたり、十数ページ程度なので、眠れぬ夜に、月明かりに照らされながら、ゆっくり、じっくり味わってみてください。あなたのお気に入りのお話が、きっと見つかるはずです♬
著者は、あとがきで、
『なぜ人は物語を書くのか?』
という問いに、作者なりの答えを出しています。それは。。。読んでからのお楽しみ☆ミ
実を言うと、わたしは子どもの頃、あまり『あとがき』に興味がありませんでした。本の内容が面白ければ、それで良い、と思って、読み飛ばしていました。(汗)しかし、歳を重ねるごとに、どんな人が書いたのか、どんな想いで書いたのか、に興味を持つようになりました。文章から伝わる、作者の人となりに、人生に、時代を超えて、ほんのひとかけらでも、触れられるように想うのです。
生き方に迷ったら、ひとりで悶々と悩むより、だれかに相談するより、まずは、先人の知恵を拝借する、という手があります。
『求めよ、さらば与えられん』
自分の求めている答えが、すぐ傍にある本の中に見つかる…かもしれません\(^_^)/
だから、今宵も夜な夜なページを捲るのです♪