真夏の金沢は、暑い。
気温の話をしたらキリがないが、全国各地でも猛暑に倒れ、息苦しさを感じる人も多いだろう。
真夏の金沢は、熱い。
観光地としても名高く、世界各国からも日本文化の「伝統」を体験に来る観光客も多い。
そんな真夏の金沢の某所、気温にも、景気にも負けない厚い音を奏でる団体がいる。幾重にも重なり、その音で金沢を盛り上げ、その地に根付く作品の背中を後押しする団体だ。
その団体の名前は────『Bloom Wind Orchestra』
結成1周年を迎えた彼らが紡ぐ音は、
夏空の青に溶け込み、人々の心へと響くだろう。
- はじめに
- 配信だからこそ!
- M1.Dream Believers/Bloom Wind Orchestra
- M2.Mirage Voyage
- M3.アイデンティティ
- M4.素顔のピクセル
- 永遠のEuphoria/Bloom Wind Orchestra
- 終わりに
はじめに
皆様、お久しぶりです。Bloom Wind Orchestraの"一応"公式ライターのスタッフです。どうぞ、よろしくお願いします。
11月度Street Fes×LIVEまで、残り5日となりました。寒さも続きますが、体調など崩していませんか?
さて、本記事で綴らせていただきますのは2024年8月18日(日)に金沢で行いました「Bloom Wind Orchestra Online×SUMMER LIVE!」についてです。
こちらのライブは、本来蓮空祭での開催を記念して……という予定でしたが、諸事情によりオンライン配信で皆様に真夏の音を届けさせていただきました。
YouTubeの公式チャンネルにてアーカイブも公開しておりますので、是非この記事と共にご覧いただけましたら幸いです。
5月25日(土)には、Opening Concertも開催させていただき、そちらのアーカイブ並びにライブレポートも公開しております。
始まりを感じたい方は、こちらもオススメです。
bloomwindorchestra.hatenablog.com
この日は、蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの3年生のキャスト3人によるトークショーもあり、蓮空祭だけでなく大きな賑わいを見せていました。それに負けじと私たちも力強いを演奏をしております。
少しでもその瞬間の熱をお届け出来たらな、と思います。
配信だからこそ!
オンラインライブという形は、私たちBloom Wind Orchestraにとっては初の試み。目の前にお客様がいない、というのは些か少し心細い気持ちも奏者の皆様にはあったかと思います。
配信には映っておりませんが、開演5分前にピアノの音に合わせてチューニングが行われておりました。
木管、金管……それぞれの担当毎に最終確認を行うその横顔は、どこか強ばっているようにも、興奮が抑えきれないようにも見えます。
裏側では、念入りにカメラ機材のチェック、段取り……といったことが行われる他、直前まで合わせていたユニット曲では、細部にまで拘る一面が見られ、普段とは違う表情を見ることが出来ました。
誰もが「花咲いた音楽を届けたい!」という想いで、その1音を、その1枚を、その瞬間を考えているでしょう。
そんな音を傍で味わえるのは、「なるほど贅沢すぎるな……」と思いました。
16時半、定刻となった会場を映したカメラの前に立ち、マイクを手にしたるみえるさんが話し始めます。
「みなさん、こんにちは!Bloom Wind Orchestraと申します。私たちは、『ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』のファンによる吹奏楽団として、YouTubeへの動画投稿や演奏会を通して、作品の魅力と愛を伝えるために活動しています。」
簡単な自己紹介と共に、恙無くスタートしたかのように見えた配信ライブですが、ちょっとしたトラブルはつきもの。
冒頭前半部分は、配信に音が乗っていなかったと思いますので、こちらの記事で補完させていただきます。
「本日は『Online SUMMER×LIVE!』と題しまして、約30分〜40分間程の配信ライブを行います!暑い日々が続きますが、ぜひご自宅などで涼みながら、演奏を楽しんでいただけたら、と思います。配信体制を整えていますが、万が一通信の問題で一時中断などが発生した場合はX(旧Twitter)でアナウンスいたします。何卒ご了承ください。本日の感想はYouTubeのコメント欄、またはXのハッシュタグ『#Bloom_OSL』、大文字ですね、こちらでどんどん呟いていただけると私たちの励みになりますので、よろしくお願いします。」
8月も半ばですが、まだまだ暑さが厳しい季節。コロナ禍は、エンタメ業界に大きな影響を及ぼしたと同時に、「配信」という文化を大きく推進させた期間でもあったと思います。
配信だからこそできる演奏、演出があります。この目で、耳で体験出来ることが楽しみで仕方ありません。
「それでは早速ですが、蓮ノ空と言えば、私たちと言えば思い出のこの曲ということで、出演者全員でこの曲をお届けしたいと思います。どうぞお聞きください。」
全員による思い出の曲、それは……。
M1.Dream Believers/Bloom Wind Orchestra
蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの始まり、そして私たちBloom Wind Orchestraにとっても大切な1曲「Dream Believers」は、どの公演でも披露されることの多い楽曲です。
ですが、その形は様々で今回の編成は、「Opening Concert」とはまた違ったものとなっております。身体全身を使って艶やかに奏でられるメロディーのひとつひとつに、演奏者の想いが乗っているようにも感じます。
総出演者数も、Openinng Concertと比べて少ないはず。にも拘わらず、その曲の完成度に圧倒されます。アレンジも違えば、当然聴こえ方も変わってくると思うのですが、どのアレンジがいいかなんて……選べないですよね。
この曲のアレンジャーは、「みんなが主役になれるように」とメロディーを割り振っているようにも伺えます。大切に演奏したい曲だからこそ、ひとつひとつの楽器の”個性”を出したいのかもしれませんね。
「ありがとうございました!1曲目にお送りさせていただいたのは、私たちにとってもすっかり馴染み深くなった蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの楽曲「Dream Believers」です。ここで転換の間にですね、私の方から簡単に活動の紹介をさせていただけたら、と思います。」
演奏が終わり、再びるみえるさんが登壇します。転換の合間に、「Bloom Wind Orchestra」がどういた団体なのか紹介してくださいました。
「私たちは、先程もお話させていただいた通りですね、『蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブのファンによる楽団として活動をしております。今までの活動としては、演奏会を2回。4月にストリートライブということで、金沢駅前広場で演奏させていただきまして、5月には関東の方で、横浜の港北公会堂でオープニングコンサート、ホールでの演奏会をさせていただいて本日に至るという形でですね。その他、演奏会以外にもですねブログであったりとか、YouTubeの方に演奏動画を上げていたり、ラジオをやっていたり、本当に様々な活動をしながら作品の魅力、そして舞台である金沢の魅力をお届けできるように活動をしております。」
記載させていただいた通り、「蓮ノ空のことが好きだ!」「吹奏楽が好きだ!」というメンバーが集まって、作品と金沢の魅力を伝えております。このブログの他にも、演奏動画やラジオもありますので、興味のある方はリンク先から飛んでみてください。
「さて、では次の曲にいきましょう。ここからはアンサンブルで、各ユニットから1曲ずつお届けします。トップバッターは夕暮れの蜃気楼を思い出させる、この曲です。DOLLCHESTRAで、『Mirage Voyage』」
アンサンブルトップバッターは、DOLLCHESTRA。その独創的な世界へと音楽が誘います。
M2.Mirage Voyage
シェイカーとピアノ、二つの音色が紡ぎ出した蜃気楼を、より深く濃くするかのようにフルートの旋律がシンクロしていきます。
Aメロのファゴットのもやががっているような音の中に、クラリネットのパキッとした音……その対照的にも思える組み合わせがマリアージュしていて、この曲の良さをより引き立てているように感じます。
そのモヤからクリアな視界を目指して突き進むフルートが、強く主張をしており、息のあった上がり下がりの音程は、さながら逆境を乗り越えていくDOLLCHESTRAの二人の様を表現しているのではないでしょうか。
1番と打って変わって落ち着いている2番Aメロで、私の全身を衝撃が走ります。
「クラリネットって柔らかいと感じる吹き方もあるの?!」
先程までは、ぱきっとした音を出しているクラリネットの存在が、途端に霧に紛れてしまったような気がして……それは、バスクラリネットの音が大きく影響していると感じました。
見えない影の存在……さながら縁の下の力もち、といった所でしょうか。
「ありがとうございました。今お届けしましたのは、DOLLCHESTRAで『Mirage Voyage』でした。こちらの楽曲はですね、5月の25日に開催させていただいた私たちのOpening Concertでも演奏致しまして、その時の編成をベースにしながら若干メンバーと楽器をアレンジして、今回またお送りをさせていただきました。大変有難いことに、アンケートでもご好評いただいていた曲ということで、今回もう一度選曲をさせていただいております!」
「アンケートでもご好評いただいていた曲」というのは、スタッフとしても嬉しいですね。
私もこの『Mirage Voyage』のアレンジを様々聞いてきたのですが、どのアレンジも凄くオシャレで大好きです。
個人的にはですね、村野さやかちゃんの誕生日記念に挙げられたBloom Wind Orchestraのサックス6重奏のアレンジが好きなのでぜひ聴いてみて下さい!
「そして、本日なんですけれども丁度先程まで金沢の方で、蓮空祭さんという蓮ノ空、Link!Like!ラブライブ!のオンリーイベントが開催されていたということで、そちらに行かれていた方も沢山いらっしゃるんじゃないかな?と思いますが、今頃きっとコメント欄の方で金沢行ったぜ!という方が沢山手を挙げているんだろうな、と心に思いながら、今カメラを見つめております。ぜひ、金沢にいらっしゃる方も、関東にいらっしゃる方も今回配信ライブですので、どこでもお楽しみいただけるので、ぜひ是非蓮ノ空の曲っていいなと改めて思っていただければと思います。」
同時期に開催されていた蓮空祭を皆さんはご存知ですか?
オンリーイベントとして第1回が開催されたのですが、ライターである私も実はスペース主として出させていただいておりました。
それぞれの熱い想いが形となって、それが伝播していく。そんな大好きの溢れる空間を体験できるのは、そう何度もありません。
2月にも開催されるそうなので、次の機会にぜひお待ちしております。
「それでは続けて編成がガラッと変わって、金管楽器に変わりまして、今度はみらくらぱーく!から伝統を受け継いできたこの曲をお届けしたいと思います。それではお聞きください。みらくらぱーく!で『アイデンティティ』」
金管楽器のみの編成と言えば、みらくらぱーく!というのが私の中では結びつき始めました。ここからは伝統曲へと耳を傾けていきましょう。
M3.アイデンティティ
1音目の破壊力が、今までと明らかにこれまでとは比較になりません。みらくらぱーく!と言えば『アイデンティティ』と、個人的には好きな楽曲ランキング上位に入ってくるのですが……今回の編成は、以前披露していた時とはまた違っています。
Opening Concertではクラリネット、アルトサックス、トランペット、ホルン、トロンボーン、チューバ、ピアノといった編成でした。
今回の編成を見ると、トロンボーン、チューバ、ホルン、トランペットという風に変わっています。
トランペットがAメロを、Bメロがトロンボーンといったように、金管楽器ごとにメロディーを繋げていくのはOpening Concertでもありましたが、アレンジャーの方はそういったことを意識しているのでしょうか。
まさしく誰もが「楽しいが1番!」と思える演奏だと感じます。
個人的一押しポイントは、ラストにかけて階段のように音階を駆け上がっていくピッコロトランペットです。
ハイトーンで鳴らすのはもちろんですが、そのトランペットが大きな役割を果たしています。
メロディーが流れている裏側で、前奏を奏でているのは贅沢なアレンジではないでしょうか。
「はい、ありがとうございました!今お送りいたしましたのは、みらくらぱーく!の『アイデンティティ』でした。こちらの楽曲も、本当に……メンバーが大好きな曲でして、4月に開催させていただいた「Street Fes×LIVE」でも、5月の「Opening Concert」でも、そして今回の「Online×SUMMER LIVE!」でも、違ったアレンジ、違った編成で演奏ということで、なんとこの曲皆勤賞に今のところなっております。それぐらい本当に思い入れの強い楽曲なので、演奏できて良かったなと思っております。」
るみえるさんの言葉に、それ……と頷く自分がいました。メンバーも好きなくらい大切な楽曲を、何度も演奏する。
それも違ったアレンジ、違った編成というのは、ある意味Bloom Wind Orchestraが紡ぐ"伝統"ではないでしょうか?
歌い繋ぐように、弾き繋ぐ、吹き繋ぐ……そうやってまた歴史に新しく刻まれていく訳ですね。
「そして私たちの活動について演奏以外の部分でちょっとご紹介をさせていただけたらと思うんですけども、まずYouTubeの方で、今ご覧いただいているYouTubeチャンネルの方で、演奏動画を投稿しております。こちらはメンバーが自由にやりたい曲を、やりたい編成で組んでどんどん投稿してもらっています。そして、昨日私たち結成1周年を迎えたということで、1周年記念で昨日から9月の頭間で絵、毎日動画を投稿するという本当にそんなことできるのか?と自分で企画しながら思いましたけれども、バンバン動画が更新されていきますので、ぜひチャンネル登録をして、毎日更新を楽しみにしていただけたらと思います。」
ライターである自分が言うのもおかしいのですが、この集団、色々とおかしくてですね。
まずYouTubeで演奏動画以外にラジオがあります。1番最初の頃にリンクは貼らせていただきましたので、そちらからぜひ飛んでみてください。
「そしてそれ以外にもですね、ブログを更新しておりまして、そちらの方では私たちの活動をどんな活動をしているのかであったり、ライブレポートであったり、また金沢観光案内所ぶるーむということで、メンバー目線で金沢を、作品の舞台になっていないようなところでも沢山魅力があるということで、そんな魅力を再発信する記事もメンバーが書いてくれていますので、ぜひ金沢を観光する際にはそちらもご覧いただけたらと思っております。」
音楽だけではなく、「言葉」でも金沢の魅力や、当楽団の魅力を伝えております。……ライブレポートを書くのが大好きなライターですので、毎回大ボリュームですが、お許し下さいね。
金沢観光案内所ぶるーむの方も、毎月更新されております。今月は、美味しいおでんのお店が紹介されておりましたので、気になる方はぜひ!
bloomwindorchestra.hatenablog.com
と、このような形で様々なコンテンツからアプローチを仕掛け、全力で「蓮ノ空が好きだ!」「金沢っていい所なんだぞ!」ということをアピールさせていただいております。
「続いての曲は、DOLLCHESTRA、みらくらぱーく!と来たらスリーズブーケで。この2曲が来たということは、何か伝統つながりで来そうだなと薄々気づいているかもしれませんが、ぜひカメラに向かってピースしてもらえたらと思います。それではお聴きください。スリーズブーケで『素顔のピクセル』
「ピース」という単語に、ガタッと椅子を立った方、または膝から崩れ落ちた方、見えていますよ。
ともいう私は、天を仰いだ側の人間です。この曲が伝統として、演奏されていくその瞬間を切り取っていけるように、私も言葉を紡がせていただきます。
M4.素顔のピクセル
頭の出だしを聞いて、私からも一言宜しいでしょうか。
「音数おかしいだろ!?」
……大変失礼致しました。心の声が漏れ出てしまいました。
まずそもそも奏者の数がおかしいと思うんですよね。えぇ。それだけこの曲を演奏したい!という方が多くいらっしゃる証拠でしょうか。
個人的にはイントロから重なるハモリが好きなのですが、『素顔のピクセル』のイントロは基本的に「うあぁぁぁい!!!」と頭を抱えている方が多いので、むしろ頭を抱えたことしかないので意識しておりませんでしたね。
Aメロは、サックスが切り込み隊長の如く奏でます。トランペットとのやり取りが繋がり、トロンボーンの低音がしっかりと奏でられていく。
やはり花帆ちゃんと梢センパイで声質が違うため、その声に合わせた楽曲がメロディーを担当しているのもアレンジャーの趣向でしょうか。
落ち着いた音色の低音サックスやトロンボーン、ホルン、チューバが梢センパイ、トランペットや高音を奏でるアルトサックスとクラリネットが花帆ちゃんということを考えながら演奏を聴くと、また違った味わい方が出来ます。メロディーが変わりながらも、その疾走感を衰えず、等身大の二人が楽しげにパフォーマンスをしているのが目に浮かびますね。
そんなその2人の背中を後押しする夕焼けを表現するピアノ、パーカション……恐るべしですね。っとおやおや、ここでどうやらカメラマンスタッフからタレコミが入ってきました。なになに……。
"演者が跳ぶと思って、足元を映していたのに誰1人跳ばなかった"
確認してみましょう。……あれ、本当だ。え、じゃあ、何故私が見ている景色は一瞬ブレたのでしょうか?
その原因は直ぐに分かりました。
この配信に映っていない箇所でスタッフと、この曲に参加していない奏者の皆様が跳んでいたからでした。
あれ、読者の皆様の画面も揺れていますでしょうか?
きっと皆さんも跳びましたね?
音楽は楽しんだもん勝ちですからね、奏者の中でも笑顔をこれでもか!と弾けさせて楽しそうに演奏されている様子を見ていると、釣られて笑ってしまいますよね。
「ありがとうございました!お届けしましたのは、スリーズブーケで『素顔のピクセル』でした。この曲ですね、リハーサルの段階であんまり感情が大きすぎると、音も大きくなるからねと言っていたんですけども、とっても大きかったですね。それぐらい本当にみんな、すごい気持ちが篭っている、リハーサルよりも何倍もいい演奏だな、と舞台袖で聞いて思いました。きっと皆さんも、With×MEETSを見たりで、凄くこの曲には思い入れがあるんじゃないかな?という風に思っております。」
刹那的な捉え方というべきでしょうか。
一瞬を永遠にするために、その時間にコミットするというのは、誰にも出来ることではありません。
それでも、今だけは……どうか消えないで……と、気持ちが籠った演奏というのは、何度も聴けることではありません。
今日、その瞬間に立ち会えた自分を誇らしく思います。
With×MEETSで語られていたというのは、梢センパイと吟子ちゃんの回ですね。
「このスリーズブーケの『素顔のピクセル』は、芸学部がスクールアイドルクラブになって間もない頃に、お別れの歌として作られたものだそうよ」
「そうなんですね……!」
「確か……十数年前くらいね。作曲と作詞は、別々の部員が担当したそうね。作詞者は、カメラが趣味の生徒。部活の様子を撮影して、沢山の思い出として記録していたそうなのだけれど……。あるとき作曲者の生徒がとある事情で蓮ノ空を去ることになったらしくて、そこで作詞者の生徒は去り行く仲間に大量の写真と、感謝と、惜別の思いを込めた手紙を送ったそうよ」
「はぁ、素敵……!」
「その手紙の文章を基にして、ユニット相手である生徒が曲をつけて完成したのが『素顔のピクセル』なの。これが素顔のピクセルの由来。文字通り、一瞬を永遠にして遺した曲よ」〈2024.8.8 配信 With×MEETS 「蓮ノ空の伝統について。」〉
お別れの歌を、永遠に残す歌へと変えていく。蓮ノ空女学院の生徒は、なんて素敵なストーリーを紡ぎ出すのだろう、と先駆者たちの輝きに目が焼かれているライターです。
「では早いもので次が最後の曲になるんですけども、その前に演奏会の告知をさせていただきたいと思います。まずは11月23日、土曜日に金沢の駅前広場、もてなし広場さんで、4月と同様に11月度Street Fes×LIVE!ということで、ストリートライブを開催させていただくことになりました。前回と同じように、午前午後の2部構成でお送り致します。前回と同じような構成ではあるんですけども、メンバーだったり、編成だったりはパワーアップして戻って参りますので、ぜひこちらお聞きいただいて、配信もあるので、配信でも見ていただいて翌日ライブに備えてください。」
11月23日、冒頭でも語りましたが金沢でストリートライブ「11月度Street Fes×LIVE!」を開催させていただきます。
編成、アレンジ、メンバー……パワーアップした私たちの演奏を楽しんでもらえたら嬉しいです。配信もございますので、ぜひご覧ください!
「そして、来年の1月の4日、土曜日ですね。石川県立音楽堂さんのコンサートホールで、Grateful Concertということで、大ホールでの演奏会を開催させていただきます。こちらは、約3時間〜4時間になるんじゃないかという大ボリュームでして、今あのメンバーからも笑いが漏れてますけども、多分みんなも「俺たちそんなにやるんだっけ?」って思ってると思うんですけども、そんなにやるんですよ、皆さん。それぐらい本当にこの蓮ノ空の103期からスタートして、104期までの今までを振り返る、皆さんと思い出を振り返る演奏会にしたいと思っておりますので、ぜひそちらも来ていただけたらと思います。」
大きな目標、夢である石川県立音楽堂さんのコンサートホールでの演奏「Grateful Concert」が1月4日には開催されます。
絶賛練習中であり、様々な場所で、この演奏会をより良いものにしようと動き出しております。期待は裏切りません。
「そして今日の夜に受付を開始しますので、チケットURLを発行致しますので、そちらからチケットをお申し込みいただければと思います。自由席で全席無料ですので、ぜひお気軽にお越し下さい。」
新年早々、金沢にふらーっと挨拶回りがてら遊びに来て下さると嬉しいです。
「それでは最後にこの曲ですね、やっぱり蓮ノ空と言えばこの曲を聴かないと終われないということで、大切に気持ちを込めて演奏させていただきます。蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブで『永遠のEuphoria』」
大切な1曲、ラストを飾るのはもちろん。
もう何も怖くない、さぁ──夢へ向かって。
永遠のEuphoria/Bloom Wind Orchestra
この曲を聴かずに、ライブ、いやコンサートは終われません。
どことなく終わるというよりも、ここから始まることを感じさせる曲です。
リアルライブではトロッコに乗って、私たちファンの近くまでキャストの皆さんが来てくれるのですが、少しでも近くで自分の想いを届ける機会にもなるので、個人的には嬉しい瞬間なんですよね。
そんな作品とメンバー、キャストへと想いを届けるかのごとく奏者全員がどこかいつも以上に気持ちが乗っているようにも見えました。
誰1人置いていかない、そんなアレンジが魅力的なこの曲を、演奏者たちはどう感じているのでしょうか?
少なくとも視聴者側としての自分は、『Dream Believers』とは違った想いの重ね方、音の奏で方だなと思いました。
どれがいい、という優劣なんてつけません。
それぞれの曲の良さがあっていい。
様々なアレンジがあっていい。
そんな夢のような演奏が出来る場所、それがBloom Wind Orchestraであり、そのきっかけを作ってくれたのは蓮ノ空、Link!Like!ラブライブ!です。
縁を結んでくれた彼女たちに感謝しかないですね。
「本日は演奏をお聞き頂きありがとうございました!こちらで、本日のOnline×SUMMER LIVE!は、終了致します。これからも演奏動画であったり、ブログ、ラジオであったり更新して行きながらですね、次の演奏会へ向けて私たちも一生懸命練習して行きますので、ぜひ今後も応援していただけたら嬉しいです!そして何より私たちの活動の源は、本当に素敵な作品である蓮ノ空と、そしてこの舞台である金沢を大事にしていきたいなと思いますので、皆さんもぜひ一緒にこの輪を広げていただけたらと思います。それでは本日は本当にありがとうございました!」
活動の源である蓮ノ空、そして金沢を大事に、これからもたくさんの音を届けていきます。
まだ出逢ったことのない、名もない花へと届くように、この青へと音色を響かせて──。
終わりに
いかがだったでしょうか?
夏空の青に溶け込む音色たちを、少しでも皆さまの心にお届けできましたでしょうか?
11月度Street Fes×LIVE!も目前まで迫ってきました。演目も、編成も、がらっと変わったイベントになることは間違いなしです。
団員一度、気合いの入ったライブとなると思います。その先に控えている大きなコンサート「Grateful Concert」がひとつの大きな夢でもあります。
その夢を咲かせるために、秋の金沢を音で彩ります。
また皆さんとお会い出来ることを楽しみにしております。
夏空の青に溶け込んだ音色は、皆さんの元へと届きましたか?
次は秋暮れに滲む音色が、皆さんの鼓膜を震わせるかもしれませんね。