*どうしていつも3なのか*
最近子供の本ばかり読んでいる気がするが、「My Poiceman」の悲しみから立ち直れないせいだけではない。Amazon Unlimited 2ヶ月99円のお得感から無料で読めるKindleの本ばかり読んでいたせいでもある。
みんな知ってると思うけど、アメリカはカンザスに住むドロシーという女の子が竜巻に飛ばされて不思議の国みたいなところにたどり着き、カカシ、ブリキの木こり、ライオンと一緒にそれぞれの欲しいものを手に入れるためオズの魔法使いに会いに行くというお話。
子供の頃日本語で読んだことあるけど、その時最も強く感じたのは「竜巻ってすごいな…」ってことだった。それだけかよ!って思うけど。
今読むと結構深い。いいこと書いてある。
脳みそのほしいかかしが一番賢くて、ハートのほしいブリキの木こりが一番優しく、勇気がほしいライオンは恐れを堪えて勇敢に戦おうとする。ドロシーは家に帰りたいんだけど、実はもう既に家に簡単に帰れる能力を身につけている。探しているものは意外と近くにある。求めるものは自分の中に可能性の種があるものかもしれないよ、ということかな。やたらと元気づけられるので、伸び悩んだ時とか読むといいかもしれません。
仕上げにAmazonプライムで映画も見た。昔見たことあるけど大好きだなー。当時まだカラー映画は珍しかったらしい。1939年って…日本は戦争してたよ…。負けるわな…。
灰色のカンザス(本にも「カンザスはどこもかしこも灰色だけど、そこが家だったらだれでも帰りたいって思うんじゃない?」って書いてある。映画の中でも灰色とは!?一体カンザスってどんなところやねん?と逆に行ってみたくなった。)から、竜巻に飛ばされて着いたところはカラフルな世界。美しさに感動。ほんとよく作られていてかわいくて。あのねー、CG なんか要りません!手作り!拙さも魅力です。何よりも不完璧なものを愛している私は心を射抜かれました。「because,because,because,because,because〜♪」って歌ってしまいます。
本も映画もとても綺麗で上品な英語です。本の中では「How are you?」「I'm fine thank you. 」ってまじで言ってた。初めて見たよ…。中高生とか学校で読めばいいのにって思います。
少し桃太郎を彷彿とさせるところありますね。犬、猿、きじを従えた…。私が好きなのは「あかたろう」!久しぶりに読んでみたいです。
元々フェアリーテイルとか民話が大好きなのですが、ずーっと疑問に思っていることがあります。それはどうしていつも3なのか、ということです。3人の子供がいて3番目が成功するとか、3枚の御札とか、3びきの子豚とか…。3人以上は社会です、多様性の最少数ってことなのかなー。別に答えを出したいわけじゃなくて、そういうことを思い出しては考えるのが楽しいのです。数字は苦手なのに。いや、数字に憧れるってことは才能あるのか?「オズの魔法使い」的思考ではそういうことになる。
色々な意味でハッピーな物語でした。