怪物スキーンズの陰で躍動したもう1人の怪物ルーキー
・2024年成績
.292 24HR 90打点 16盗塁 OPS.826 DRS±0 fWAR5.3 rWAR4.4
・2024年タイトルなど
シルバースラッガー(外野手)、オールスター、新人王投票2位、MVP投票9位
パワナンバー:10500 20700 83407
今回は、ルーキーながらレギュラーに定着し、自身初挑戦のセンターで走攻守にハイレベルなプレーを見せたジャクソン・メリルの2024年シーズンバージョンです。
2021年のドラフト1巡目(全体27位)でパドレスから指名されたメリルは、2022年にAに、2023年にはA+からAAへと順調にステップアップしていき、23年オフにはプロスペクトランキングで全体12位に選ばれるなど着実に評価を高めていきます。
2024年にはスプリングトレーニングの15試合で打率.333と好成績を残すと、マイナーではショートがメインの選手でしたが、パドレスにはボガーツやキム・ハソンが居る事に加え外野が手薄だった事から外野手として開幕ロースター入りすると、開幕戦にセンターとして先発しAAAを飛び級してMLBデビューを飾ります。(過去に20歳以下でセンターとして開幕戦に先発したのはケン・グリフィーJr.とアンドリュー・ジョーンズのみ)
そのままセンターの定位置を掴むと、アベレージと長打を両立した打撃と身体能力を活かした守備走塁でレギュラーとしてプレーし続け、オールスターにも出場。
ルーキーながら156試合で打率.292、24HR、90打点、16盗塁と好成績を残し、守備でもセンターはプロ入り後初挑戦とは思えない適応ぶりを見せました。
オフにはシルバースラッガー(外野手)に加え、新人王投票でもパイレーツのポール・スキーンズに次ぐ2位に選ばれるなど充実したルーキーイヤーを過ごしました。
査定
・弾道3
Launch Angle(平均打球角度)14.6
・走力 A81
Sprint Speed 28.5(MLB上位19%)
・肩力 A88、レーザービーム
Arm Strength 90.8(MLB上位10%)、8捕殺はリーグ最高タイ
・守備力 C68、積極守備
2023年にAAでレフトとして5試合プレーしていたが、センターは文字通りの初挑戦でDRS±0、UZR7.2、OAA+11、FRV+10は中々の数字。
・チャンスE
得点圏打率.268
・対左投手F
対右投手打率.311、対左投手打率.240
・盗塁B、慎重盗塁
盗塁成功率.842(16盗塁、3盗塁死)、成功率は高いものの走力の割に盗塁が少ないので慎重盗塁に。
・走塁C、積極走塁
三塁打6本、Baserunning Runs+3
・回復C
ルーキーながら156試合に出場し安定した成績を残した。
・初球◯
ノーストライク時打率.422(135打数57安打)
上の2つの図の通り低めの打率が高く、全24HRのうち8HRが低めのボールを打った物だった。
・サヨナラ男
・悪球打ち
O-Swing%(ボール球スイング率)35.7%、BB%(四球率)4.9%
・調子安定
月間打率は最も良かった6月で.320、最も悪かった7月で.259とルーキーらしからぬ安定感を見せた。
ひとこと
正直最近まで名前くらいしか知らなかったのですが、スタッツを見るとめちゃくちゃ良い選手ですね!しかもまだ21歳。今後パドレスの顔になり得る存在だと思いますし、今シーズンからしっかり注目していきたいと思います。
マチャドやタティスJr.のリスペクトに欠ける振る舞いから悪影響を受けない事を祈るのみ…