ましろのおとを観ました
今回はアニメのましろのおとを観て、さらに原作も読んだのでその感想になります。
ましろのおとは以前感想記事を書いた青のオーケストラの後にオススメに上がってきたので、音楽系繋がりで続けて観ました。
でアニメが面白かったので、その後も気になって原作マンガも買って読みました。
今回はアニメとマンガのそれぞれの感想になります。
まずアニメから
アニメの方は兎に角、三味線の音、演奏が物凄く印象に残りました。
こういった音楽系のアニメでは劇中で聴いた音や曲が印象に残る事は割とありますが、ましろのおとの三味線はそういった音楽系アニメの中でも個人的に1番印象に残る音でした。
単純に三味線の音が個人的に好みだったのかもしれないですが、かなり良かったです。
音楽系のマンガをアニメ化する際は誰もが演奏シーンや音がどんな風になるか気になるところだと思います。
マンガではどんなに演奏シーンをカッコよく描いても音は鳴らないですからね、 そういう部分ではましろのおとはかなり気合い入れて作って成功しているなあと感じました。
アニメのストーリーの方ですが(ちょっとネタバレ)
主人公の雪くんが青森から上京して転入した高校で三味線同好会に入り三味線甲子園に出場するも敗れてしまい、悔しさと自分の音に悩んで慟哭するシーンで終わります。
先が気になる終わり方ですね。
で、気になったのでマンガを買って読みました。
まずマンガを読んで気になったのは、アニメは結構エピソード端折ってるなあと思いました。
特に雪くんが東京に来て1番最初に出会う人物であるユナさんのエピソード。
キャバクラで働きながらグラドルを目指している苦労人なんですが、その苦労しているエピソードが端折られていて今一ユナさんの魅力がアニメでは伝わっていなかったなと。
このユナさん。アニメ以降の話の中では雪くんにとっても雪くんの音にとっても非常に重要な影響を与えている重要人物です。
私はアニメから入ったのでアニメ視聴時はあまりそこまで気にしてなかったですが、これ原作ファンの人にとってはかなりアニメの内容が気になったのではないでしょうか。
私もマンガ読んでからアニメをもう一度観たら気になりましたから。
後、個人的にましろのおとの女性登場人物の中ではユナさんが1番好きだったというのもありますが。
ストーリーの方はといいますと、アニメの終わり方からして、これから高校生活で三味線同好会のメンバーと一緒に更なる飛躍を目指して日本一になる話になるのかと思いきや、あっさりと高校を中退します。「えっ?」・・
それからも三味線甲子園で出会ったライバルキャラと対決したりしていくのかと思ったら、その辺りの話はこちらも意外とあっさりとしています。
特に同世代のライバル的に登場した田沼総一くん。
何か原作では後半はほとんどオマケ程度にしか出てこないとは・・
アニメ以降の話の中心は、主人公の雪くんと三味線甲子園で出会ったライバル3人とユニットを組んでプロとして如何に売れるかみたいな話が中心になっていて、「何かBECKみたいだな」とちょっと思いました。
それはそれで面白かったのですが、何か想像していたアニメの続きと違うなと。
作者の羅川先生は単純な学園青春三味線ものではなく、もっと幅広く三味線の素晴らしさを伝えたい作品にしたかったのかなとちょっと思う作品でした。