夫婦で不妊治療をしていた頃の記事の続きです
なかなか厚くならなくて苦労した子宮内膜もなんとか場所によっては9ミリに達したので、胚移植について職人先生と話し合います、子宮内膜の厚みの微妙さについて先生からは「内膜の厚いところに移植すればいい」という頼もしいお言葉をいただいております、そんなことできるんだ?先生すごいな……
ちなみに「職人先生」と書いているのはSウィメンズクリニックの患者全員を診ている院長先生から、まるで妊娠させるための職人的なストイックさを感じるので、敬意を込めて「職人先生」と書いています、他の方のブログでも同じように書いていたので真似させてもらいました
前回、職人先生に、「一度に2個の胚を移植する」かどうかを考えてくるように宿題を出されていたのですが、「今回は1個で次回以降2個ずつお願いします」と夫婦で話し合った結果を伝えました
すでに「次回以降」を想定して話しているのもあれですが、今まで2回着床せずに陰性判定をもらっているので最悪のパターンはいくらでも考えてしまいます
妻は「2個戻して上手いこと両方着床して双子になってくれると、それはそれで嬉しいけどリスク妊婦になって働けなくなるかな」と心配していました
移植当日まで少しでも子宮内膜を厚くするために、妻はプラセンタを飲んだり鍼灸を受けたりしています、筋肉注射や皮下注射のどちらもある自己注射だけでもたくさん打っていて大変そうなのに尊敬します
ちなみに筋肉注射は人にやってもらうより自分でやったほうが痛くないそうです、逆かと思っていました、皮下注射は打ちすぎて皮膚の下が変色していました、痛々しいです
移植前は緊張するけどワクワクもする精神状態だそうです、私も未来に向かって踏み出すワクワク感とまただめだったらと思う緊張感で同じような精神状態です
思い返せば「高プロラクチン血症」・「多嚢胞性卵巣」・「抗精子抗体 強陽性」、疑いを含みますがこれらの不妊要素の三重苦に見舞われ、一つずつそれに対処していってなお気丈に振る舞っている妻には尊敬です
話は変わります、というか戻りますが、移植も無事終わりまして判定待ち週間なのですが意外と受診が多いです、注射をされたり採血をしたりです
妻は妊娠の自覚症状を感じ取ろうとしていたみたいですが特にそれもなく、しいて言えば眠いくらいかな……だそうです
結果は……陰性でした、残念です、でも悪いニュースばかりではありませんでした、着床した形跡がありました、着床できる体だとわかったので一歩前進ととらえます、過去二回は着床していませんでしたから
自然排卵した卵子の質が良くなかったようで黄体ホルモンの値がほとんど上がらなかったそうです、質の良い卵子の排卵を心がけないといけないそうです
採卵できたからそれでOK、その後は関係ない、という訳にはいかないようです、ちゃんとホルモン分泌をうながす能力のある卵子を排卵しないと後がうまくいかないようです
残りの受精卵はあとざっと4回~5回分はあるそうなので、もうしばらく移植を頑張ってみようと思います
Sウィメンズクリニックの院長先生の治療方針が変わって、注射のために毎日の通院が必要になりました、毎日クリニックに通うのは負担が大きいので、妻が「自己注射じゃだめなのですか?」と聞いたところ、「保険診療なので、クリニックが注射をしないといけないのです」とのお返事
かなり仕事先に融通をきかせてもらっている妻は、これにはブーブー言っていました
そしてSウィメンズクリニックで2回目、トータルで4回目の移植が終わりました、移植した胚は、胚盤胞で3BBと3ABの2個です、今回は念のために仕事を休んで横になりまくって静養することにしました
今回は移植後に処方される薬がこれでもかっていうほど増えたので、私では追えなくなってまいりました、でも聞いたものを羅列すると
私がこの中で聞いたことがあるのはバファリンくらいですね
胚盤胞の移植日をBT0として、BT11に妊娠判定です、ドキドキします
妊娠判定前日の受診で、判定用の尿検査容器を受け取って、いよいよ近づいてきた感がでてきました
その間も家では毎日自己注射をしていました、注射が嫌すぎるからかプレッシャーからか、たまに自己注射の時にウエッと吐きそうになっていたのがかわいそうでした
そして、明日まで我慢できずにとうとうやってしまいましたフライング……真っ白でした……あとは明日の妊娠判定の受診で着床していたかどうかを確認したいと思います
そして妊娠判定当日、結果はやはり陰性でhCGの数値は10程度でした、そりゃ一般の妊娠検査薬では反応しないレベルですね、着床もしてなかったのでしょう
さすがの私も少し凹みました……いつまで続くのだろうこのトライ・アンド・エラー
職人先生の次回以降の方針は、外部からホルモンを完全管理して、排卵させない方向にするそうです、エストラーナテープの使用が開始だそうです
「エストラーナテープ」とは……
女性ホルモンを経皮的に補い、女性ホルモンの低下によって起こる顔のほてり、のぼせ、異常な発汗などの血管運動神経症状を改善します。骨吸収を抑制して骨密度を改善し、また不妊治療にも用いられます。
通常、更年期障害や卵巣欠落症状に伴う血管運動神経症状(ほてり・発汗)、泌尿生殖器の萎縮症状や、閉経後の骨粗鬆症の治療、性腺機能低下症、性腺摘出または原発性卵巣不全による低エストロゲン症、生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期の調整、凍結融解胚移植におけるホルモン補充周期に用いられます。
くすりのしおりHPより抜粋
妊娠判定の結果を聞いて気が抜けたのか、妻は風邪をひきボロボロになっております、妻いわく「喉は痛いわ鼻はつまるわ内診は痛いわ生理痛の鈍痛はあるわでヘトヘト」だそうです、早く治って欲しいものです、免疫抑制剤を飲んでいた時はなんともなかったのに……まさに病は気からというところでしょうか