今回の投稿の発端は以下。
「アリーテ姫」
— 片渕須直 (@katabuchi_sunao) 2021年12月21日
「マイマイ新子と千年の魔法」
「この世界の片隅に」
「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」
四部作です。#この世界の片隅に と #いくつもの片隅に は別の映画、異なる映画です。同じ素材から別の物を作り出すという、映画的な試み。
海外女子ファンはここに「ちょびっツ」と「ブラックラグーン」を加えてくるんですね。同時に「怒りのデスロード」フュリオサに声援を送り、ウォーボーイズのコスプレをして「V8‼︎ V8‼︎」と連呼する。むしろこちらこそがフェミニズム最先端?
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年12月21日
つい妄想で脳裏に「終戦後の焼け跡で右手にバルカン砲を埋め込んだ義手をつけたすずさんが広島ヤクザと闇市の利権を巡って戦うフィルムノワール」が浮かんでしまいます。すずさんの広島弁啖呵は当然「さんさん録」のアレで。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年12月21日
「ちょびっツ」はちょっと絵コンテを手伝っただけです。
— 片渕須直 (@katabuchi_sunao) 2021年12月21日
でも「アリーテ姫」とセットで「囚われの姫君系ヒロイン」に分類されてる様です。CLAMPファンとの設定であるのが重要?
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年12月21日
×設定○接点。
というか、まさか監督自らのお言葉が頂けるなんて、光栄です‼︎
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年12月21日
私は主に2010年代tumbrに滞在していたのですが、実は見え方が逆で「まどマギ」国際的ヒットが生んだ巨大女子コミュニティーにおいて「さくら/セーラームーン/ウテナ」世代に次ぐ勢力を誇ったのが「プリンセスチュチュ/ちょびっツ」世代で…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年12月22日
こちらが「アリーテ姫」「ブラックラグーン」も推してる感じでした。ちなみに「ブラックラグーン」推しには女子中高生を中心とする太腿剥き出し隊(ブラックロックシューター、キズナアイ、RWBYなどを選好。結構大規模)」を巻き込む為の多数派工作的側面もあったかもしれません。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年12月22日
海外女子ファンは時系列に従ったシリーズ展開より「自分が幼少時に視聴した作品にまとめて愛着を持つ」傾向がある事も、こういう予想外の選好につながっていく様です。一方、こうした下地を背負って受容された「この世界の片隅に」は、その現実を夢の中の様に生きる生き方」が…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年12月22日
「かいじゅうたちのいるところ」と結びつけて語られていたので、私も当時の岩井俊二監督映画「リップヴァンヴィンクルの花嫁」と結びつけて考察したりしてましたね。2018年以降の粛清でtumbrが廃墟に成り果ててしまったので、続きが観測出来なくなってしまったのが返す返すも残念です。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年12月22日
まとめると海外の女子アニメファンの間では「フェミニスト」片渕監督作品は「アリーテ姫/ちょびっツ」における「囚われの姫君像=他者の救出を必要とする自縄自縛の拘束状態」と…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年12月22日
「ブラックラグーン」レヴィの「姫騎士=戦闘のプロフェッショナルだが自力で感情を制御し切れず、それ故に引き金をロックに預けるシビリアン・コントロール」の中間点を求める綱渡りと目された様です。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年12月22日
そこに「怒りのデスロード」的なドラマチックな葛藤展開でなく「この世界の片隅に」に見られる様な「現実を夢として生きる(思いっ切って他者を信じて自分を預けてしまう)神秘性」をぶつけてくる辺りに独特の「実用性」を見出した様なんですね。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年12月22日
その域まで達した作家は少なく、例えば夭折したモンティ・オウム(Monty Oum、1981年~2015年)がある夜見た夢をそのまま映像化した「RWBY:Red/Wwite Trailer」が挙げられます。https://t.co/9NRAWnAo3u
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年12月22日
通り道は微妙に異なっていて「RWBY:Red Trailer」が(女児が男児を成長速度で抜かす小学校高学年頃から再び抜き返される中学生頃までの少女を指す)ニンフェット世代における無邪気と残酷さの共存に…https://t.co/DrIRITNMRH
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年12月22日
「RWBY:Wwite Trailer」が「身体の成長に精神の成熟が追いつかない、人より獣に近い」この段階からの脱却過程に対応する様です。https://t.co/67LZgnwJgZ
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年12月22日
メラニー・クラインの二段階発達仮説、つまり子供は「統合失調段階」「躁鬱段階」を経て大人になるという考え方で、だから「RWBY:Wwite Trailer」のヒロインは自分の内面にさらなる深淵を見出す展開を迎えます(ファンの想像力による補完)。https://t.co/qnEFeoeh3h
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年12月22日
ただこの試み、如何せん進入角が深過ぎました。「寝ず続きを考え続けた」作者の寿命をも縮めたとさえ言われています。その点、レビィさんやすずさんは「しっかりそれぞれなりにたくましく生存戦略を樹立している」辺りが安心して受容できる要因になってる様なんです。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年12月22日
こうした基礎固めがあったからこそ、彼女達は「物語シリーズ」における「羽川翼/ブラック羽川/火虎」「千石撫子/白蛇神/押入れに封じられた漫画家になる夢」三段階成長概念に飛びつけたとも。https://t.co/kYpxGrumHB
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年12月22日
国際的フェミニズム展開に「片渕監督作品」はそういう風に組み込まれている様に私の目には映ったという話。あくまで個人的所感に過ぎませんが、とりあえずお伝え出来た事を光栄に感じております。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年12月22日
「誰だって死のうと思って冒険の旅に出掛ける訳じゃないだろ? だったら潔く旅の途中じゃ生きて帰ってくる事だけ考えりゃいいんだ」とレヴィさんなら言ってくれそうで、傍らですずさんもそれにうんうん頷きそうな感じこそが「世界を魅了する片渕ワールド」の魅力なんじゃないかと思う次第。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年12月22日
あ、レヴィさん、このセリフをロックさんに向けて言ってそう…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年12月22日
そんな感じで以下続報…