注意:前回も書きましたが、薬を飲まない方がいいと言っているのではありません。あくまでも、『わたしには薬が合わなかった』その体験談です。
わたしと同じように感じる方は主治医やカウンセラーに相談して見てください。
処方された薬が合わない…
前回のブログでも書きましたが、鬱病6年目は薬との戦いでもありました。
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「これを飲めば落ち着くはず」と言われて薬を飲んでも、全く落ち着かず、むしろモヤモヤもイライラも増していくばかりでした。
思えば、再就職した鬱病5年目以前も、薬を飲んでも気持ちが落ち着かず、少しずつ強い薬になって行きました。
薬を飲んで眠れるかと言うと、頭の中で「仕事もしないで何やってるんだ」「お前はもうダメだ」と言われているようで横になっている事も出来ず…フラフラしていた記憶があります。
また、当時はイライラよりもモヤモヤが強かったのかと思います。
「死にたい」「楽になりたい」と考えていることが多かったと思います。
でも、イライラが爆発する事も多々あり…今思えばちょっとした事なのにイライラの爆破スイッチが瞬時に入ってしまい、自分でも抑えられない感じがありました。
どこまでが病気のせいで、どこまでが薬のせいなのか…そんな事を考える余裕もありませんでした。
再就職から再び仕事を辞めて自宅療養になった鬱病6年目は、常にモヤモヤしていて、モヤモヤが瞬時にイライラに変わり、大爆発を起こしていました。
イライラの爆破スイッチが入るタイミングも、以前よりさらに早くなり、爆発の破壊力も何倍にもなっていたような気がします。
ただ、はっきりとしていたのは薬を飲まないときは、イライラもある程度落ち着いていた事。
薬を飲んでいる時のイライラが10だとすると、飲まないときは5~6くらいかな…。
日によってはもっと低い日もあったかと思います。
前回も書きましたが、薬を飲んでいると「人が変わったよう」と妻が言っていました。
それは自分でも感じていて、薬を飲んでいるときは「自分が自分でないような感覚」がありました。その為、自分で制御できないんです。
「自分が自分でないような感覚」
これを説明するのは非常に難しいのですが、まず言えるのが、気持ちの落ち着いた状態が殆どありません。気持ちが落ち着いていれば、色々と考えることができるはずだし、イライラの爆発も、少なからず対処できたかもしれません。
常にイライラとモヤモヤが頭の中を占拠している状態で…
モヤモヤたちに頭の中を占拠されているので、自分の思うように頭が働きません。
そして、占拠しているモヤモヤたちが、ずっと言いたい事を言っています。
モヤモヤたちには、それぞれ触れてはいけないスイッチのようなものがあって、誰かがそのスイッチに近づくとイライラが急速に増していって、触れた途端に大爆発する。
それを一日に何度も繰り返している感じでしょうか。
だから、あまり、人の話も頭に入っていなかったと思います。
モヤモヤたちのスイッチが押しやすいように、入ってくるのは自分たちが触れてほしくない事だけ…。
もっと言えば、関係ない事でもスイッチに近づけようと、都合よくわたしの頭の中で変換しているような感じもありました。
だから、もう自分の意志とか関係ないんです。イライラが反射的に爆発して、それが落ち着いてくるとまたモヤモヤモヤモヤ…。
薬を飲んでいるとそんな毎日でした。
迷惑な話ですが、薬を飲んでイライラが止まらなくなると、ちょっとしたことでクレームの電話やメールを入れたりすることもありました。
特に、自分が否定されているような事があるとスイッチが瞬時に入っていたような気がします。
そして、時間が経って落ち着いてくると、イライラが爆発したことに落ち込むのでした。
そんな状況を診察の時に話しますが、当時の主治医は「そんな訳ないんだけどな…」と言うだけでした。
数年後にある本の中に納得できる答えがありました。
宮島賢也著『自分の「うつ」を治した精神科医の方法』に「抗うつ薬のSSRIを服用すると怒りが表に出て凶暴的になる場合があります。こういうケースは、鬱病になる前に怒りを抱えていた人に見られます」と書いてありました。
これを読んで「なるほど!」と思いました。
確かにわたしは、「怒り」を抱えていたし、それを我慢してきました。
それが、薬によって枷が外れ出てきたのだと分かり、納得できました。
この本を読んでから数年後、現在お世話になっているカウンセリングと出合い、先生の指導の下、自分の中に閉じ込めた「怒り」を一つずつ開放していくことになります。
でも、「怒り」を閉じ込めた扉は、想像以上に重たく頑丈で、何重にも鍵がかかっているようでした。
薬の話に戻ります。
薬を飲まなければ、イライラ、モヤモヤは半減します。
モヤモヤの活動が弱くなるため、爆発も起こりにくくなりました。
また、彼らの活動が弱まる為、自分を取り戻し、落ち着いて考えることができたように感じます。(それでも平常時と比べると…大変でした。)
ただ、薬を飲まない日が続くと今度は別の悩みが出ます。
離脱症状と言うやつなのでしょうか…
身体が物凄くだるかったり、手足がしびれるような感覚があったり…あと光が物凄く辛かったです。家の蛍光灯や窓から入る日の光など、ちょっとした光にも、目を開けていられないことがありました。
わたしには、薬を飲まないほうが落ち着けたので、飲まない選択をしました。
初めにも書きましたが、薬を飲まない事を進めている訳ではありません。
当時の主治医とは、診察で同じ話の繰り返しで、対処法が見つからなかったのです。
そして、どんどん自分でなくなっていく感覚が夫婦揃って怖かったのです。
わたしは主治医から「君の場合は気持ちの問題」と言われたことで、「この先生とはいくら話してもダメだ」と感じました。
そして、市販の漢方薬を飲んでみたら、それまでが嘘のように良く眠れ、気持ちが落ち着いたのです。
きっと、わたしには、それまで処方された薬よりも、漢方薬の方があっていたのでしょう。
そして、当時のカウンセラーに相談して、主治医が変わり、漢方薬を処方してもらえるようになりました。
わたしはどうする事もできなくなったので、市販の漢方薬から、たまたま自分に合う薬に出会いました。
決して、漢方薬を薦めている訳ではありません。
そして、わたしのやり方を薦めている訳でもありません。
もしも、わたしのように「薬が合わない」と感じたら、まずは主治医に相談して見てください。
そして、主治医がだめならカウンセラーに。
もっと言えば、セカンドオピニオンと言う手も…。
方法はいろいろとあると思います。
わたしのように、自己判断だけは…お勧めできません。
しつこい様ですが、念のため…。