2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧
「あ… 酒森センパイ おはようございますっス……」 「あ… 鋳鷹?…… ……おはよう……… ……ああ……… そっか…今日は…世界禁煙デーだったね………」 「そうなんス…… 今日は世界禁煙デーだっていうのに…… けっこう普通に吸ってる輩が多くて…… 思ってたより忙しいっス………」 「……そー…
~ BARで 東雲坂田鮫 ~ 「美味しい…… レモンリーフってこんなに良い香りがするんですね………」 「おくちに合って良かったよ 実はレモンの香りって 果肉や果汁には殆ど無くて 果皮やリーフに集中して居るんだよ だからレモンリーフはこういうカクテルに最適な…
~ 追憶 美術教師 ~ 僕は絵を…… 特に生き物を描くのが好きで美大に入った…… 前々から気になって居たやつが 新歓コンパに来て居て コンパ中盤に女と外へ出てから 中々帰って来ないので 気になって自分も外へ出た…… 女を二人 インパラのトランクに詰めた……… …
~ BARで 鯖戸 ~ 「ん? ねえねえバーテンダー……… それって 何茹でてるの?……」 「ああ… これはセダニーニといって マカロニの一種ですよ」 「……… ねえ…… でもバーテンダー……… アッチの国じゃ パスタは何でもマカロニっていうんでしょ?……」 「お… よくご存…
~ 追憶 バーテンダー ~ あいつと初めて喋ったのは 美大の新歓コンパで その中盤に 酔った女を外に連れ出して 暫く経ったときだった……… 話しかけてきたのはあいつから…… 「あれ? もう殺しちゃったの?」 「うん… お酒を呑み過ぎちゃったかな? ちょっと指…
~ BARで 鯖戸 ~ 「ねえねえバーテンダー… カレーつくるときに欠かせないものとかって何か在る?」 「個人的には茹で卵ですね 意外に思うかも知れないけれど おジャガは在れば使うって感じ…… 今回は偶々野菜室に入ってたから使うけどね 玉葱はやや絶対かな …
~ 追憶 産業医 津葦キリコ~ 「違う!そうじゃない!! 早く私の鉄斧を返せっっ!!」 私がそう言うと女神は困惑した表情を見せ 金や銀の現在の価値や これから更に上昇していくで在ろうと予測される 価格についての説明を始めたが 私は女神の話を遮り 『お片…
~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ 水面に映った自分の顔…… いや…… もっと奥……… 水の中を見て居た………… 振り返ると様々な木々…… 草花…… 鳥たちの鳴き声や 動物 虫たちの気配が在った…… 小さな池だった…… その美しく 多種類の花々に囲まれた 艶やかな雰囲気の池と…
~ BARで 鯖戸 ~ 「ねえバーテンダー……… 今回は… 卵黄だね♡」 凍らせた…ミニトマトです……… 「今日も… ブレーン仕様のアレたべたいんだけど…… 出来る?………」 「もう出来てるよ」 「ヤバ…… 美味しそう♡ 今夜は跳ねないように 気を付けて食べるね♡」 「……………」…
~ BARで バーテンダーと東雲坂田鮫アネモネ藤子 ~ 「どうぞ 紅茶です」 「あの……」 「はい?」 「この…… この…カップは?………」 「そのカップが どうかなさいましたか?」 「いえ………… あ………………」 「…………」 「あの………」 「はい?」 「この紅茶のレシープって…… 訊いても…… 良い…
~ BARで 鯖戸 ~ 「ねえねえバーテンダー…… 前々から思ってたんだけどさぁ……」 「はい?」 「もしかして私が…… 卵黄と ミニトマトの区別もつかないような…… そんな女だとか…… 思ってたりしない?………」 なんで解ったんだ…… てゆーか 実際そうだろ? 「まさかまさか …
~ BARで 東雲坂田鮫 ~ 息苦しさと…… 懐かしさ……………………………… それにしてもこの魚……… なんという美味しさ……………… 皮はパリッと中しっとり…… くちで言うのは簡単だが 魚の筋繊維をパサつかせずに 皮目をパリパリに焼き上げるというのは 一流の料理人でも難しい…
~ BARで 東雲坂田鮫 ~ 断片的に思い出して来たのは…… 今目の前に居るバーテンダーの 過去に何度も感じた 柔らかなくちあたりと息苦しさ…… 表情や仕草…… 温もりや匂い………… そして…… 言葉…………… だけどそれらが繋がることは無い…… でも…… 繋がること無く ずっ…
~ そんなん癒やしゼロやん…… 酒森 ~ 私は…… 犬が……… 好きで在る………… しかし……… 自分が…… 犬で無くて…… 良かったと………… 心の底から…… 思って居る………… 玉葱だけでは無いのだ………… 犬が食べちゃダメなものは………… TO BE COMUGIKO すっごく美味しいチョコレート…
~ ヤマアラシのジレンマ 酒森 ~ 例えば…… 夜になり 床につく………… 朝の光で目が覚めて… 鏡を見たら 犬だった……… 自分が犬に なって居た……… もしもそんなことが 実際に あなたの身に起こったとしたならば……… あなたは何と 思うだろうか………… 私ならきっと…… …
~ なんとか逃げて来たけれど… 酒森 ~ 私…今日……… お散歩してただけなのに…… いきなり職質されて…… そのまま連行されそうになった………… 唯々普通に…… 普通にお散歩してただけなのに………… おもいっきりダッシュして なんとか逃げきれたから良かったけれど………… …
~ BARで 鯖戸 ~ 「ねえねえバーテンダー…… おかわりちょーだい こんどはもっと強いやつ♡」 「どうぞ」 「ねえねえバーテンダー さっきから 何刻んでんの?」 「生発芽玄米サラダに混ぜ込む野菜達ですよ ついでに 切り込みピクルスの 瓶詰めも殺ってます」 「へ~ そ…
~ BARで バーテンダーと東雲坂田鮫アネモネ藤子 ~ 彼女のくちを塞いだまま 彼女の軀を拭いて居た……… なんだか途轍も無い違和感に襲われた私は… さっき収穫して味見した野菜の中に 別の意味の野菜でも混入して居たのだろうか…… と 本気で思った……… 彼女の傷…
~ 部屋で 酒森 ~ あなたを見て居ると…… なんだかとても…… 本当に…急に…… 悲しくなることが在るの…… どうしてなのかしらね…… 全然解らない…… そして…もうひとりの恋人…… 今夜は涙が………… 止まらない……………… こんなに悲しい夜は 本当にシンプルな殺り方が良い……
~ 鯖戸先輩の発酵教室 ~ 最近 私の糠床が…… ほんのりオレンジ色…… 私…… ガラケーしか 写真撮る機械持って無いから 解りにくいかもしれないけれど…… 実際ほんのりオレンジ色…… 理由は簡単 ちょっと前まで 連日沢山投入し続けて居た 人参…… 人参の色素が 糠…
今年の梅も なかなか 良い感じだね…… 毎年梅を見ると…… 子供の頃を思い出すなぁ……… 「鯖戸先輩の子供の頃って…… どんな感じだったんですか?……」 「今と…… 今とそんなには………… 変わんなかったかな…………」 「………………」 全身刺青で血塗れの子供は嫌だ………… てゆーかホン…
~ 追憶 バーテンダー ~ コンビニオーナーの娘達が まばたきを出来なくなったその目で 私を見て居た……… 私は彼女たちを とても愛おしく思った………… 妹は ゆっくりと絞殺したので 骨に異常は無く… 姉は そのつもりで前から抱きしめて 骨盤と肋骨にキズをつけ…
~ アパートの一室で 酒森 ~ ひっ……… へ…蛇苺…センパイ……… だ… だから…… だから言ったのに……… つ… 次から…… 次からで良いから…… お願いだから…… お願いだからフープロ使ってください……… フープロ使えば… 大量に殺ったって飛沫飛ばないし… 一滴の涙も流さず…
~ アパートの一室で 酒森 ~ や…… やめ…て……… 蛇苺…センパイ…… お……おねがい………… ほ…… 包丁…な…んて…… ど… どうか……… し…してる…………… い…いや……… や…やめて………… こ… これ……… これ…差し上げますから………… お… お…おねがい……… おねがいだから…… その包丁… は……
~ 追憶 バーテンダー ~ 「今日はサボれば?」 と 私が言うと 返事はしなかったが彼女は 翌朝私がコンビニへ出勤するまで ずっと傍に居た…… アパートを出るとき 前日手に入れた特殊警棒を 彼女が興味深げに見て居たので 彼女の手に握らせて 「これを必要として…
~ BARで 鯖戸 ~ 「ねえ……バーテンダー………… なんか私…… 今夜は揚げ物食べたい気分………… でも…… やっぱ無理だよねえ…………」 「安心して下さい 今夜はちょっと 本気出しますから」 「マジ?」 「マジ」 ゴールデンウィークの最終美 それを飾るのは やはり 揚げ物に 違い…
~ 追憶 津葦キリコ ~ いつものように仕事の時間より早く待ち合わせして 今… 送迎の人と車の中……… 私が上になって居て… 送迎の人に 「目を閉じて」 と 言った…… 送迎の人は目を閉じてから 「終わってからじゃダメかなぁ……」 と 目を閉じた自分の額に ゆっくりと…
~ BARで 鯖戸 ~ 「ねえバーテンダー……」 「はい?」 「これって…… 何?」 「ああ… それは野蒜といって 野草の一種です 今回は舞茸と合わせて調理しました 因みに野蒜は このお店の周りに うんざりするくらい自生して居りますよ」 「雑草?……」 「間違いでは在りません…
~ 追憶 津葦キリコ ~ お片付けの仕事は どうやら私に合って居るらしい…… 上の期待に応えられなかったのは 女に自殺されたあの一回だけで それ以降は 上からの要求以上に成果を上げ続け 今はかなり重要なお片付けも任されるようになった……… お金の面ではも…
~ BARで 鯖戸 ~ 「ねえ棕櫚さん……」 「えっ?! そっちから来るパターンって在るの?!…… な……何?…………」 「おっきいキャベツって 見たこと在る?」 「なんだ…… そんなことか…… うん… かなりおっきいの 見たこと在るよ 直径30㎝超えの特大……」 「コレ見てよ」 「ごめ…