「こんなはずではなかった」
「ただ家族を支えたくて、塾を生き残らせようと頑張ってきただけなのに」
大切な人を失い、家庭も崩壊しかけ、塾業界の競争に追われる日々を過ごす
千明(永作博美)の現状への後悔、苦悩が前半でぎっしり描かれ続けた後での
吾郎(高橋一生)の登場には、心から嬉しい気持ちになりました…
思いが通じ合った運命の人だったんだと改めて思わせる
「待ってるに違いない」と千明の心を見通してくれる吾郎の言葉。
ファンタジーで可愛らしい劇伴の入り。
嬉し涙を見せて今の大変さを焦って話し出す千明の様子。
役者の演技、演出、脚本のどれにおいても「希望の兆し」「原点への回帰」が
ひしひしと感じられるようなこのシーンには、思わず私ももらい泣きです。
やっぱり、この夫婦には話し合いの機会が足りなかったんですよね。
吾郎の存在は大きいと思わせる所は他にもあって、
落ちこぼれ状態の子供にオレンジジュースを差し出し
それをきっかけに授業を始めるシーンも印象的でありました。
子供を「いつもああだから」で放っておく講師陣の様子、
塾長の考えに憧れて入ったんだと強く訴える一人の講師の想いを
前半で描いたのが大きかったのでしょう。
その分「吾郎は必要だ」というのが浮き彫りになる結果に。
次回で最終回…あっという間です。早いですね。
千明が「私立の学校を建てる!」と言い出した所で今回は終わった訳ですが、
どうやって結末までを描いていくのか気になります。
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