Google play PLAYTIMEに参加してきたのでそのレポート。Googleのスマホ戦略が垣間見えました。
Google play PLAYTIMEとは
Google playでゲームやアプリを配信しているデベロッパー向けのイベントです。
Google playの最新動向や最新機能、アプリ品質をあげるには、などandroid市場でより成長していくためのノウハウをGoogle担当者やユーザーが発表するセッション・カンファレンスです。
ざっくり内容と面白かったとこ
午前中はGoogleのGoogle play担当者らによるセッション、午後はApp編とGame編に分かれて、それぞれGoogle playを最大限に活用するためのセッションがあった後に、デベロッパーによるキーノートがありました。
このキーノートでは、スマートエデュケーション 池谷大吾氏とガンホー 山本大介氏(パズドラプロデューサー)が発表されてたのですが、それぞれ実際に海外へ進出した際の話が面白かったので、簡単に書いときます。
スマートエデュケーション
- Goccoというブランドで子供向けアプリで世界進出
- DL数は国内はappleのほうが上(Googleの方が売上が高い)がUS, ASEANでみるとgoogleが高い
- 課題:アプリの評価はiOSと比較して厳しい(端末依存の問題が発生している)
やはり、android端末はiphoneより安価なので、DL数は稼げる反面、予期せぬ問題が発生しやすいんだなぁと思いました。
またスマートエデュケーションのアプリはアプリ単位の課金ではなくサブスクリプション(月額制)を採用しているようです。これにより、「子供が意図せず購入してしまった」といったトラブルも避けられるようになったとか。ふむふむ。
ガンホー
- パズドラを12カ国 3300万DL 日本2700万,US300万で展開
- インフラの問題:初回通信の部分で離脱してしまう ->容量をネックにしないように開発する(50MBに入れきる)
- 海外も含め運用は日本でやっている。チームは40人程度。現地語がわかるスタッフが1名は必ず入っている。
日本は回線が太いのでサイズはほとんど意識されませんが、アメリカですらまだまだネットワークが弱い部分があるようです。こういう部分は肝に命じないといけないですね。
脱線しますが山本氏は自分が好きなことを全力でやっていて(地元富山県とパズドラでコラボしたり等)、魅力的な人でした。
Googleがフォーカスしてるんだろうなと思うポイント
いくつかポイントはあると思うのですが、特にシェア拡大のために以下にフォーカスしているのかなと思います。
海外市場を見据えた開発
海外でのandroidの状況シェアリングや、海外に進出するにあたって配慮すべき点などのセッションが設けられてました。
ガンホーさんの事例のように、現地の言語、カルチャーが分かる人がスタッフとして必要になりそうです。
サブスクリプション
Androidでの課金方法はいくつかありますが、Googleはサブスクリプションをおしているようです。確かに一回きりでの収入よりは、安定しそうです。Googleとしても継続的な収入が得られるので、のぞましいのでしょうか。
web <->スマホ、タブレット連携の強化
スマホユーザーが増えたとはいえ、まだまだwebの影響力は馬鹿にならないということでしょうか。
例としてfitbitが取り上げられてましたが、60%のユーザーがPCからAndroidアプリをインストールしているそうです。
webからアプリへ導線をひくために、Google+の導入やGoogle検索結果から直接アプリに移動できるApp indexing(USでのみの機能)が紹介されてました。
おまけ
おみやげはGoogle play どらやきでした。