今仕事でサンフランシスコに滞在しているのですが、折角の機会なので、サンフランシスコのスタートアップピッチイベントに参加してきました。全然詳細を確認せずに見に行ったのですが、想像以上にエキサイティングなイベントでした。
自分が参加したのは、Learn how Startups get Funded!というイベントです。
どんなイベントだったか
全然詳細を把握せずにイベントに向かったのですが、会場はクラブっぽいところでした。お酒の販売をしているということで、入口のセキュリティチェックが厳しかったです。
ピッチ自体のスタートは19時過ぎからで、それまでは会場内のいたるところでスタートアップがPCを広げて参加者にプレゼンをしています。
参加者はざっと見100人はいたでしょうか。自分のようなエンジニアは少数派で、多くはVCや投資関連の仕事をしている人たちのようでした。
19時過ぎた頃から、イベントの説明が主催者からありました。
今回のイベントは、21のスタートアップが登壇し、プレゼンを行います。オーディエンス以外に審査員のような形でVC(ベンチャーキャピタル)のメンバーがいて、上位5社に対しその場で投資を決定するというなんともスピーディーなものでした。
プレゼンは各自持ち時間2分。スライドはなし。自分の言葉だけで自社サービスの有用性を説明しなくてはなりません。
(観衆とVCに見つめられながら必死でプレゼンするスタートアップのCEO)
限られた時間の中で、テンポよくプレゼンと審査員のVCと質疑応答が行われます。ちょっとした即興ショーを見ている感じです。
オーディエンスはお酒を飲みながらプレゼンを聴き、たまに気になったスタートアップのメンバーを捕まえて、さらに質問したりしていました。
サンフランシスコのスタートアップカルチャー
こういったピッチイベントに参加したのは日本でもなかったのですが、これはサンフランシスコならではだな、と感じることが2つありました。
カジュアルに事業を起こす文化
21のスタートアップがいたわけですが、いかにもシリコンバレーのスタートアップっぽいTechな会社から、近所のおっさんがふと思い立って始めたような事業内容の会社まで実に幅広くありました。特に後者については、日本ではなかなかないのではないでしょうか。
また、VCや観客も、そういったスタートアップにも真摯に質問を投げかけ、時には拍手喝采を送っているのが印象的でした。サンフランシスコにはスタートアップを賞賛し、そして誰もがきっかけさえあれば起業する、そんなカルチャーがあるんだろうなぁと感じました。英語は何がなんでも必須
一方で、プレゼンを見ていると、英語が不明瞭なプレゼンは途中からほとんど興味を持たれていないことに気づきました。
VCの質問も"君のビジネスモデルは全くわからなかったんだが"と辛辣な言葉から始まって、スタートアップ側もまたうまく伝えられず終わってしまいます。ビジネス内容うんぬんよりちゃんとわかる英語を話せるようになって出直して来いといった印象です。
シリコンバレーの超有名VCを題材にした「Yコンビネーター」を読んだ時に、VCのアドバイザーにとにかく発音も含めひたすらプレゼンの練習させられるという話がありましたが、まさにこういうことが起きるからなんだな、と思いました。
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ピッチイベント、初めてだったのですが、まるでお祭りのような時間でした。今回のイベントは全体として規模が小さい(まだ社員が数人レベル)のスタートアップが多かったので、次はもっと規模の大きなピッチに参加してみたいです。