まとまった時間がとれるようになったら、世界一周旅行をしてみたいと考えている人は多いのではないでしょうか。アルくんもその一人でした。結局2年近くかけてプランニングを行い、春に1カ月、初夏に1カ月の計2カ月間、夫婦で世界一周を楽しんだのですが、準備中に気を付けたことをまとめてみたいと思います。
1.プランニング(構想編)
旅行の2年近く前から、夫婦でプランをあれこれ考えました。最初は、ワンワールドとスターアライアンスの違いから学びました。
ざっくり言うと、ポイントは2つ。1つはアライアンスに加盟している航空会社、2つめは価格です。
ワンワールドには日本航空、アメリカン航空、ブリティッシュエアウェイズ、キャセイパシフィック、カンタス航空、イベリア航空などが加盟しています。ですから、イギリスやオーストラリア、スペインなどの地方都市を訪問したい人には、メリットがあります。
一方のスターアライアンスは、全日空、ユナイテッド航空、ルフトハンザ航空、トルコ航空、エジプト航空、エアインディア、タイ航空、ニュージーランド航空など多くの航空会社が加盟しています。そのため、ドイツやトルコ、エジプト、インド、タイ、ニュージーランドなどの地方都市を飛行機で訪れたい人はこちらがオススメとなります。
2つめの価格は、2024年9月まではワンワールドはお値打ち、スターアライアンスは少し割高となっていました。しかし、2024年10月にワンワールドが世界一周航空券の価格を大幅に引き上げたため、今ではほぼ同水準になっています。次に世界一周旅行をするときは、まず間違いなくスターアライアンスを選ぶと思います。
アルくんは夫婦でこれまで訪れた都市の再訪を含めて、今回の旅行で行きたい場所をリストアップしました。その結果、ワンワールドが適していることが判明したのでワンワールドに決定。当時はワンワールドのほうが安かったこともあり、ワンワールドでの旅程表づくりを進めました。詳しくはこちらをご覧ください↓
2.プランニング(実践編)
利用するエアライン(ワンワールド)と訪問都市が固まったら、現地の移動手段(鉄道・バス)を調べて、旅行として成立するかどうかを確認しました。アルくんの場合、朝食をとってから駅に移動し、最大で5時間程度で目的地に着くようにしています。
具体的には、グーグルマップを使って現地公共交通機関での移動手段や移動時間を確認していきます。このプランニング作業については、こちら↓に詳しくメモしているのでご覧ください↓
このメモでは、①マッターホルンとミラノ、②ユングフラウヨッホ展望台とロマンチック街道、③南仏ニース、プロヴァンス、シャモニーモンブラン、④南仏エクサンプロヴァンス、アビニョン、リヨン、アヌシー湖、⑤プラハからウィーンへ、⑥アムステルダムとブリュッセル、⑦ローマ、ヴェネツィア、フィレンツェ、ナポリといった、7回分の旅行を例にコース取りについてまとめました。
こうした旅行をしてきたのは、総仕上げで世界一周をするための練習だったのかもね、とふと思いました。ツアー旅行ならツアー会社がしっかりと旅程の確認をしているはずですが、個人旅行だと当たり前ですが自分でちゃんと次の目的地に到着できるかどうか確認する必要があります。旅行中に、事故やストに遭遇することがあるかもしれません。余裕を持った日程作りが大事ですね。
3.旅程表の決定
2のプランニングにかなり時間をかけて、旅行の半年くらい前に、最終的に日程と訪問都市を確定しました。で、いよいよ航空券を購入します。ワンワールドの場合、東京・有楽町のJALプラザで発券できたのですが、2024年12月に閉鎖されたため、空港の発券カウンターで購入することになります。
世界一周航空券にはさまざまなルールがあります。でもワンワールドの場合、こちらに記載した専用Webアプリを使うとルールを守ってかんたんにプラン作りができます↓
スターアライアンスの場合はこちらをご覧ください↓ ワンワールドよりずっと使いやすいと思います。
4.現地の予約(ホテル・交通・美術館・コンサート・レストランなど)
こうして旅行の半年くらい前に航空券を購入しました。続いて、ホテル・鉄道バス・コンサート・レストランなどの予約をしていきました。
いちばん気を使ったのはホテルです。ホテルと書きましたが、アルくん夫婦はキッチン付きのアパートでの滞在が好きなので、アパートを優先して探します。
また、土地勘のない場所でスーツケースを引きずりながら道に迷いたくないので、鉄道駅やバスターミナルにできるだけ近いアパートを予約しています。ホテルと違ってアパートは大きな看板が出ているわけではないし、鍵の受け渡し方法が様々なので、オーナーが親切な人であることがとても大事です。そこで、アパートの場合は必ず事前に何度かメールを出してオーナーの応対や人柄を確認しました。
これらホテルを選ぶ時に注意したことはこちら↓にまとめましたのでご覧ください。
ホテルと同時に鉄道・バスの予約をしました。学生時代は、ホテルも予約なし、鉄道もユーレイルパスを使い行き当たりばったりの旅をしていましたが、夫婦旅ではそうもいきません。都市間の移動は、旅行前に予約をします。
ヨーロッパで鉄道を予約するときに使っているのはOmioです。バスはFlixBus を使っています。いろいろ試しましたが、今はこの2つがお気に入りです。
ホテルと鉄道・バスが予約できれば、旅行はひとまず成立。ひとまず安心です。ホテルについては、旅行直前までもっと便利な宿がないかどうかチェックし続けます。
続いて旅行中のアクティビティ(美術館やコンサート、レストラン)などを「必要に応じて」予約します。
「必要に応じて」と書きましたが、現地の観光案内所やチケット売り場に行けば、当日チケットを安く入手できることがありますためです。たとえばロンドンのレセスタースクエアにあるtktsなどです。また、晴れていたら公園で散策を、雨だったら美術館巡りを、という具合に天候に応じてスケジュールを変更できるのも個人旅行の利点です。あまりガチガチに予定を決めないようにしています。
レストランは街を歩いて気に入った店に入ればいいのですが、予約しておかないと入れない「名店」に行きたいときは日本から予約します。
ヨーロッパのレストランなら、TheFolk が使いやすくて便利だと思います。
美術館やコンサート、レストランを含めて現地でのプランを立てるときに心がけていることは、こちら↓にまとめてみました。よろしければご覧ください。
5.荷物の準備
旅行が近づいてきたら、いよいよ荷物の準備です。
アルくんは大きなスーツケースとリュック、妻のアル子は小さなスーツケースとバッグを使うことが多いです。世界一周のときは、1カ月の旅行を2回したので、さぞ荷物も多かったと思われるかもしれませんが、洗濯ができるアパート泊を選んだため、衣服は割と少なくて済みました。
注意したことはお土産が十分入るスペースを残しておいたことです。とくにフランスなどから帰国するとあちこちのマルシェで瓶詰などの保存食、バラマキ用のハンドクリームなどを買い込んでしまうので(笑)
だいたいこんな流れで春に1カ月、初夏に1カ月の旅行をプランニング・準備しました。
何がいちばんたいへんだったか? やはり、仕事を続けながら準備・旅行したので、仕事の調整には気を使いました。その甲斐あって、うまく社会復帰でき、仕事はいまも続けています。
最後までお読みいただきありがとうございました。