日本銀行は2024年12月18、19日に開いた金融政策決定会合で、政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標を0.25%で据え置くことを決定した。次の利上げ時期はいつなのか。そのタイミングをめぐってさまざまな臆測が飛び交う中、一部金融関係者の間で、ある話題に注目が集まりつつある。 日銀による「預金準備率引き上げ」の可能性だ。 日本では準備預金制度の下、金融機関が顧客から受け入れている「預金等の一定比率以上の金額」を日銀に預け入れることを義務づけている。この比率が「預金準備率」だ。 預金準備率の水準は預金区分やその残高によって異なるが、現状は各預金区分残高の0.05~1.3%程度となっている。この準備率を基に、日銀の当座預金に預け入れなければならない最低金額を「法定準備預金額」(または所要準備額)といい、これを超えて日銀に預け入れている金額を「超過準備額」という。 超過準備には政策金利と