南極からニュージーランドの海岸に漂着した直後に体調を崩し、首都ウェリントンにある動物園で療養していた野生のコウテイペンギンが無事に回復し、4日、同国南方約600キロの海に放たれた。同動物園が発表した。 後は自力で泳がせて南極まで〝帰郷〟させる方針。衛星利用測位システム(GPS)装置が取り付けられており、今後の足取りを追跡できる仕組みになっている。 首都近くの海岸で6月に発見されたペンギンは誤って砂を大量に食べ、体調を崩していたが、動物園内の病院で順調に回復。水産調査船で海上の解放地点まで運んだ。 ペンギン映画の題名にちなんで「ハッピーフィート」と名付けられ、インターネットの交流サイト「フェイスブック」などを通じ、国内外で注目を集めていた。(共同)