シンガポールのホラー映画『メイド 冥土』を観る。 フィリピンからメイドとしてシンガポールにやってきたローサ(アレッサンドラ・デ・ロッシ/Alessandra de Rossi)。雇い主は、中国系のテオ夫妻で、家には脳に障害を持つひとり息子のアスーンがいた。 言葉も習慣も異なる異国での生活をはじめるローサだったが、時は太陰暦の七月、「鬼月」と呼ばれるこの時期は、地獄の門が開き、死者の霊が人間界にやってきて悪さをすると信じられている。そのため、街のいたるところで、先祖の霊を慰めるために「冥銭」が燃やされていた。中国の風習を知らないローサは、燃やされた「冥銭」の灰に足を踏み入れてしまい、それから繰り…