→ユタ・ジャズ
即興演奏を含み、かつそれに主眼が置かれた音楽ジャンルの総称。
1900年前後、米国ルイジアナ州ニューオリンズでポップスの一形態として誕生した。
南北戦争終結後、軍楽隊が放出した管楽器が黒人やクリオールの手に渡り、
ニューオリンズ独特の文化に大きく影響されて発展した。
当初は、管楽器(クラリネット、トランペット)を主体とした器楽演奏が多く、
売春宿の待合室や酒場のBGMとして演奏されることが多く、当時ニューオリンズでは"jass"と呼ばれていた。
しかし、シカゴではニューオリンズの"jass"と区別するため、jas, jasz, jazzと変化したといわれる。
したがって"Jazz"という言葉はシカゴで作られた言葉のようである。
そしてまた"Jass"という言葉は性行為を意味するスラングであったので、
女郎屋のことを"Jass House","Jazz House"ともいったそうである。
"Jass"は、フランス語の"jaser"*1からきたものだという説もある。
音楽的な発展に欠かせないのはジャムセッションであった。
ジャズとひとくちに言ってもその時代によって音楽性は大きく異なるが
便宜的に、以下のカテゴリに分類できよう。
*1:元気をつけるという意