「仮面ライダーカブト」に登場する人類の敵。昆虫や節足動物に似た外観を持つものが多く、隕石落下時以降に出現するようになった。手にかけた人間に擬態する能力を持ち、人々を襲う。
ワームとしての本性を現すとサナギの姿になり、その後、脱皮しする事により成虫へと姿を変える。サナギの時は通常兵器も有効であるが、成虫になってしまったワームは人間に知覚できないスピードで動く(これを「クロックアップ」と呼ぶ)ため、同等の能力(クロックアップ)を持つ仮面ライダー以外には倒す事は不可能とされている。
現在では多くのワームが人間社会に浸透しており、その対抗組織として、ゼクト(ZECT)が結成され、ワームの駆逐にあたっているが、成虫時のワームをまともに倒す事ができるのは、カブト・ザビー・ドレイク・サソード・ガタックの五人の仮面ライダーだけである。
ただし、ゼクトは当初考えられた目的(ワーム殲滅)とは異なる理念で動いており、上層部が暗躍して、ワームとの提携をしていることが明らかになった。
仮面ライダーたちも、「ワーム殲滅」という目的で共闘することもあるが、ゼクトの命令を優先するザビー、実は本人が無自覚のワームであるサソード、ワームを憎みつつも人の姿を持つ相手への情に流されやすいガタックなど、単純な勧善懲悪とは言えない者もいる。
自分で自分自身をばらまく能力を持ったコンピュータ・ウイルスの一種。最近インターネットに流れているウイルスの大半はワーム型のウイルスに分類できるものが多い。
現在流れているワームでは、電子メールを利用したソーシャル型のワームとセキュリティホールを利用したタイプが主流。
ソーシャル型*1のワーム。添付されているファイルを実行させる事でウイルスが起動し、自分自身をメールやP2Pソフト、chatソフトなどを利用してばらまく。ターゲットのアプリケーションのバグを利用したり、騙して実行させるためのごまかしの手法を取ったりする。LoveLettor、Happy99、MyDoomなどかこのタイプに入る。メーラーのバグなどを悪用するタイプ(メリッサなど)で無い限り、自分でそのファイルを実行しなければまずかかることが無いわけだが、なぜかこの単純な手法に引っかかる人は一向に減らない。
セキュリティホールを利用したワーム。ネットワークのセキュリティホールを付くタイプがほとんどである。OSのネットワーク機能のセキュリティホールを利用し、そのOS内で自分自身を実行させる。実行されたワームは、複製を別のマシンに無作為に送りつける。Nimda、Code Redなどがこのタイプに入る。過去にUNIXを狙ったワームが出現したことがあるが、このタイプのワームはかなりの間下火になっていた。しかし、NimdaやCode Redの登場と共に最近になってMicrosoftのOSのセキュリティホールが大量に発見されると共にこれを攻撃するワームが急増している。
この両方の機能をそなえるワームもある。
*1:人間の行動心理を悪用する手口