将棋における名人戦は、将棋棋戦の7大タイトルの一つ。主催は朝日新聞社と毎日新聞社。協賛に大和証券グループ。
名人位はもともと江戸時代から存在している歴史のある称号で、世襲によって受け継がれてきた。昭和初期になり日本将棋連盟によって名人位が実力制に移行した際に、名人戦が創設された。
現在の名人戦のシステムは、順位戦とよばれる、フリークラスを除く全プロ棋士が参加するリーグ戦によって挑戦者を決定する。順位戦には5つのクラス(A級=定員10名、B級1組=定員13名、B級2組、C級1組、C級2組)があるが、名人戦に挑戦する資格を有しているのはA級の10人のみ。よって、B級以下の棋士は毎年同一クラスで行われるリーグ戦で上位の成績を収め、A級に昇級しなければ、名人への挑戦権すら得ることができない。また、昇段規定により、名人戦挑戦者は全て八段以上の棋士に限られる。
なお、名人位の序列は竜王位に次いで2位となっており、他のタイトルを保持していても、肩書は「名人」となる。
A級の10人による総当たり戦(A級順位戦)の優勝者が名人戦の挑戦者となる。
4〜6月
2日制、持ち時間各9時間、7番勝負。
毎年行われる昇降級の規定は以下の通り。
C級2組→C級1組 | 上位3名 |
C級1組→B級2組 | 上位2名 |
B級2組→B級1組 | 上位2名 |
B級1組→A級 | 上位2名 |
A級→B級1組 | 下位2名 |
B級1組→B級2組 | 下位2名 |
B級2組→C級1組 | 降級点2 |
C級1組→C級2組 | 降級点2 |