ある日のこと。通勤電車の中吊り広告が目に止まった。 晴れの国、か……。そうだ、晴れの国、いこう。 と思ったのは真っ赤なウソだが、おそらく今年最後になるであろうお泊まりツーリングで、晴れの国・岡山をざっくりと周遊することにした。前日の仕事からの帰宅が真夜中になるという不測の事態もあった(なんとなくイヤな予感はしていた)が、溜まりに溜まった仕事はほぼ放ったらかしのままの出発である。戻ってからの俺、がんばれ! 天気予報では「晴れ時々曇り」とか「曇り時々晴れ」みたいな感じ。まぁ雨さえ降らなければいいか……くらいのユルイ感じでの出発だった。なぜそこまでのんきなのかというと、何を隠そう「晴れの国」の自称す…