職場の同僚から姑の話を聞く。何でも、「我が家を盛り立てるためにも、子どもたちをよろしくお願いします」みたいなことを言われるらしい。一見、丁寧な言葉に見えるかもしれない。しかし、母親である同僚からすれば、「よろしくされなくても育ててるのは自分だし。そもそも我が家を盛り立てるためとは…?」ということになる。そう、まだまだ『家』が強い昭和中盤の姑。家を守り、代々継いでいくことが大切という価値観は根強い。自分がいなくなった後も、その証のようなものを残すというのは大切なことなのかもしれない。その人にとっては…帰宅後、息子と遊んでいると、こちらが言った絵を指さすことができることに気づく。「ワンワンは?」と…