「孤蝶の城」桜木紫乃著は 昨今のようにLGBT問題が取り沙汰されて無かった時代に 性同一性障害であっても そのことを隠すこと無く生きて来た 現在81歳のカルーセル麻紀さんの自叙伝と言われている本の下巻です。 桜木さんが直木賞を受賞した頃 釧路が同郷で ストリップ好きも同じ。 2人は意気投合して カルーセルさんの自叙伝を書く流れになったようです。 道内作家・桜木さんの本は デビュー作から何冊かは読んでいるのですが 活字好きで文字に込められた余韻を探りたい私には 面白いけどあっさりし過ぎる作家さんでした。 上巻「緋の河」の主人公・秀男は 生まれたときから小柄で色白の可愛い男の子。 やがて成長してお…